2022年12月の読書録
2022年12月の読書録
読んだ本の数:4
読んだページ数:780
ナイス数:23
かもめニッキの感想
寿司修行や向かいのアパートに住む友人とのやりとり、幻のキムチなど、ゆるほっこりする話がいっぱいで癒された。ゆるゆる中文「下で見面」「どぅい!」とか可愛すぎる笑また癒されたくなったら読もうかな。
読了日:12月31日 著者:週末北欧部 chika
北欧こじらせ日記 移住決定編の感想
フィンランド移住を目指して寿司修行〜就活している期間についてまとめたエッセイ。仮暮らしの辛さ、私も絶賛経験中なのでわかりみが深い。流れ星に願えるのは、願いが準備できている人だけって、素敵な言葉だなと。
読了日:12月30日 著者:週末北欧部chika
伝える準備の感想
一旦言葉を寝かせてみるのがポイント。素材のままだと食べられない食材を寝かせたり、煮たり焼いたりして食べるように、言葉も思ったことをそのまま話したのでは会話はできるがコミュニケーションがうまくいくとは限らない。
読了日:12月11日 著者:藤井 貴彦
会長 島耕作(11) (モーニング KC)の感想
台湾のところだけ読み。新南向政策の話とかわかりやすい。説明の参考に。
読了日:12月10日 著者:弘兼 憲史
【メモ】よくきくけど、よくわかっていない半導体
そもそも半導体というくくりが大きい
- ロジック→CPU(中央処理装置)など
- メモリIC→DRAM、NANDなど
メモリICの種類
揮発性メモリと不揮発性メモリ
(参考)半導体メモリの種類と特徴|IT Insight|Rentec Insight|レンテック・インサイト|オリックス・
不揮発性メモリ
- ROM:Read Only Memoryの略。CD-ROMとかイメージするといい。
電源を切っても記憶は保たれるが「ROM」のごとく、 読む専で上書きが不可。 - フラッシュメモリ:CD-
ROMと異なり後からデータの書き換えが可能。
NAND型フラッシュメモリ
2022年11月の読書録
ものすごく「今更」なことだが、11月の読書録をやっとまとめる。
まとめるといっても1冊しか本を読んでいなかったのだが…。
2022年11月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:333ページ
ナイス数:15ナイス
■だまされた女/すげかえられた首 (光文社古典新訳文庫)
どちらの本もタイトルがネタバレなので、途中で「もしやこんなことが起こるのでは?」と予想つくかも。けど、予想がついてもその後の描写が丁寧で、読み応えがある。著者の本意ではないと思うけど、自己診断はやっぱ危ないよねと思う。別の本で読んだけど人ってその状況を信じたいように解釈しがち。「だまされた女」はまさにその典型だったなと思った。ちょっと冒頭部分が長いけど、最後まで読む価値のある本。
読了日:11月03日 著者:トーマス マン
以上
【読書録】だまされた女/すげかえられた首
約1か月かけて、トーマス・マンの『だまされた女/すげかえられた首』を読んだ。
Kindle Unlimitedの対象だったことと、基本的に古典は、翻訳さえしっかりされていればはずれが少ないという経験があったことから手に取った。
2つの小説からなるのだが、どちらも後半から一気に物語が進む(というか、タイトルの意味が分かる)ので、前半部分を読むのに少々時間がかかってしまい、1か月以上要してしまった。
※前半部分を読むのに辛抱が必要、というのは、結構おおくのレビューに書かれていたので、結構同じことを考えている人が多いのかも。
基本的にネタバレになってしまうので、これから読む人には申し訳ないが、以下、個人の感想など。
だまされた女
話の途中の描写で「ん?」と思っていたけれど、自分の思い込みによって騙された夫人のお話、とでも言えばいいのだろうか。恋は盲目なうえに、自己診断は危険だなあと、小手先の感想を抱きつつも、現代人でも共感できる部分がありそうな気がする。
すげかえられた首
そのひとが誰かを定義づけるのは、頭なのか、体なのか。という倫理観が問われそうな話と思わせておいて、実は頭と体は結局つながっているので融和してしまうお話だった。これ、ひとの首を挿げ替えるとなるとグロく感じられるけれど、もしAとBのいいところだけをとった存在を創り出せるとしたら...と考えると、そうしたいと思って行動してしまう人はひょっとするといるのでは、と思ってしまった。
結論としては誰も救われない。しいて言えばシータと「夫」の間に生まれた息子は、「両親」の鮮明な記憶を持たずに、まわりに大切にされて育てられたという意味で、救われたのだろうか。
2022年10月の読書録
秋と言えば、食欲の秋、読書の秋だが、2022年の秋はどちらかというと食欲の秋でスタートしてしまった。手作り餃子パーティー、人生初のトラフグコースなど、食関連のイベントが個人的に多かった印象だ。他方、逆流性食道炎もちではあるので、その合間におなかの調子が悪化したこともあった。ちなみに、療養のためにお酒を減らしたら、おなかの調子は悪いけど体は軽いと感じることが増えていて、体調がいいのだか悪いのだか、自分でもあまりよくわからない状態になっている。
さて、だらだらと前置きが長くなったが、前置きで伝えたかったのは「読書の秋」になりきれなかった言い訳である。10月の読書冊数はたったの2冊だった。あと1冊並行して読んでいた本があったのだけど、それは11月に入ってから読み終えたので、次回紹介したいと思う。
10月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:538
ナイス数:28
奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語の感想
奇書そのものだけでなく、その本がたたかれたり賞賛されたりした時の社会はどうだったのかということまで書いてあって面白い。魔女の拷問に関する本とか、今なら「はあ?」だけど、細菌の存在を知らない社会でペストが蔓延したらそりゃ魔女に責任なすりつけたくなる気持ちもわかるなと。事実より読者が求めている内容がかかれている本が人気が出てしまう…ってことはあるのかもなと思えた。あと、100年後の人が読んだら「はあ?」と思う、今のベストセラー本とかも実はあるのかもしれない(逆に、今でも称賛されてる古典てすごいなとも思った)
読了日:10月29日 著者:三崎 律日
残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか (NHK出版新書)の感想
生き物は死ぬから進化が起こる。細胞分裂でコピーを作り続けるだけでは突然変異は起こりにくい。人が死ぬのは進化するためかあ…なんか別の本でも聞いたことあるフレーズだなこれ笑
読了日:10月29日 著者:更科 功
読書メーター
奇書だけでなく、その本がたたかれたり賞賛されたりした時の社会についても説明があり面白い。事実より読者が求めている内容が書かれている本の方が人気が出るってことはあるのかもなと思えた。
— 蜂蜜綠茶🍯🍵 (@83greentea) 2022年11月5日
奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語 / 三崎 律日 #読書メーター https://t.co/074HmDaX23
【読書録】憤死
はてなブログの「今週のお題」として、最近読んで面白かった本をご紹介(第2弾)。
今回は綿矢りささんの『憤死』をご紹介。
出版社 : 河出書房新社
発売日 : 2015/3/6
概要
短編集。タイトルの『憤死』は短編集のうちのひとつ。語り手が、友人のお見舞いに行くところから物語が始まる。
感想(ネタバレ含む)
タイトルになるだけあって「憤死」が一番おもしろかった。この「おもしろさ」というのはぞくぞくする面白さと言ったらいいだろうか。
本気で怒って、自分の命に八つ当たりして、そのおまけで死んでしまうのが憤死なのだという。怒りの発作で死んでしまう、とでも言えばいいのだろか。怒りの才能がないとできない技だなとも思い、よく思いつくなあとため息が出てしまった。
自分に怒りの才能がない人が、果たして「憤死」の登場人物のような行動を思い描き、描写できるだろうか。少なくとも私はできない。だからこそ、できる人が書いた小説を読んでその境地を理解する...読書ならではの「自分では体験できない状況」に浸れる、最高な本だと思った。
最初にふれる綿矢りささんの作品としても読みやすいかも。
ちなみに、最近読んで面白かった本の第1弾もあるので、よしなに。
大事なことほど小声でささやく
今週のお題は「最近おもしろかった本」とのこと。何冊か本を読んだが、そのなかで面白い!と思ったものを紹介したい。
今回は、森沢明夫さんの「大事なことほど小声でささやく」をピックアップ。
概要
ゴリマッチョなバーの「ママ」が、ジム仲間の悩みを解決していく…と言うもの。主語は「ママ」だったり、「ママ」のジム仲間だったりする。
「ママ」のキャラクターがあまりにも濃いので、こんな人現実にいないよ~と思うかもしれないが、「ママ」やジム仲間が抱える「悩み」の内容はとても現実的。
娘の夢を応援したいが複雑な思いを抱く父親、世代が二回り近く違う部下との接し方がわからない管理職、家族の死をきっかけについ表情をつくるようになってしまった...など、自分や、自分の周りにこういう人はいないだろうか。
感想
この本の「おもしろさ」は、ゲラゲラ笑うようなものではなく、自分や周りの人が感じているけれども、なかなか言語化できなかったり、うまくかみ砕いて消化できない気持ちを、文字を負いながら整理できるところだとおもう。そして、「ママ」のささやきをきっかけにジム仲間がちょっと視点を変えたり、自分をふりかえってたりして、物事が動いていく。
ささやきの内容もいいのだけど、個人的には、ジム仲間やママの葛藤を読んで「ああ、わかる~~」とか「自分もこういう悩みをいつか抱くのかな」と、思えるところが面白かった。自分とは性別も、家族構成も、職業も、年齢もちがう別の誰か、でも身近にいそうな人の人生を覗いて、体験しているような感覚に浸れる。
ちなみに、個人的には歯医者さんの話が一番好きだった。
今回紹介した本
出版社 : 幻冬舎
発売日 : 2015/8/5