読書録~看書便條~

読書録ブログです。小説、趣味、仕事の本などいろいろ。Kindle Unlimitedにお世話になっています。

2023年7月の読書録

7月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:224
ナイス数:19

1冊しか読んでいないけれど、この本が面白かった!

Kindle Unlimitedで読めるのはお得だなあ。

けど、せっかくサブスクリプションしてるのに1冊しか読んでないのはもったいない。8月は2冊は読みたいところだ。

世間とズレちゃうのはしょうがない世間とズレちゃうのはしょうがない感想
世間とズレてる感覚がある人も、逆に「世間に合わせすぎてるな」と思う人も読んで面白い本だと思う!意外だったのはお笑いの世界も、現在は、学校で成功のテンプレを研究しコンテストで優勝するって普通の学歴社会みたいって話。あとは、人は「意識」が主人公になりたがること。自動車もAIもある分野で人間を上回るけど、後者を批判するのは「意識」が脅かされるから。そして、私もそうだけどどこかで「100%」の幻想を抱いていること。研究とか勉強とか、何やったって100%極めた境地に行けるなんて思うから苦しいし窮屈なんだ、と。
読了日:07月08日 著者:養老 孟司,伊集院 光

読書メーター

2023年6月の読書録

もう8月になってしまったが、いまさら6月の読書録を投稿する。

6月に読んだ本は2冊だった。

「統治」を創造する 新しい公共/オープンガバメント/リーク社会

東日本大震災と、ソーシャルネットワークやオープンガバメントなどを軸に、様々な観点で研究者が(役10年前の)日本の状況を説明している。テクノロジーで政治が変わる、と言われ続けて今もそのままなので、多分日本の政治は根本からは変わっていない。けれど、この本にはないものの、コロナでまた現状は少し変わったのでは?という気もする。

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電柱鳥類学: スズメはどこに止まってる? (岩波科学ライブラリー)

電線と電柱の解説(国交省の規制や電圧の話も含む)から、鳥の行動まで…総合的知識とはこういうことかあと思う本だった。鳥によって電線のどこに留まるかも違うのね。そして、こういう研究に科研費がおりていることにちょっと安心した(ユーモアのある研究をやろう!という感じがした)。実際、ユーモアだけでなく、鳥が関連する事故や、電線がらみの事故を防ぐという意味で、インフラ維持に寄与すると思うし。

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2023年5月の読書録

仕事でずっと英語の論文を読んでいるので、引き続き読書ペースはゆっくり。といいつつ、途中まで読んで放置していた本2冊を読了。

5月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:689
ナイス数:22

What is Web 2.0What is Web 2.0感想
もはやその単語自体はあまり日常で聞かないWEB2.0。「〇〇2.0」という言葉遣いを広めるきっかけ…としてよく聞くが、今回はWEB2.0のことを勉強する必要が出てきたので読んだ。提唱者の意見は聞いとくもんである。WEB2.0を普通のウェブと思っている世代なので、当たり前のことがそうではなかった時代があったとよく分かった。WEB2.0の7つの原理、WEB2.0デザインパターンWEB2.0のコアコンピテンシーなど、まとめられていてありがたい。それにしても、この分野は専門用語が多くて難しい〜。
読了日:05月25日 著者:Tim O'Reilly


天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード感想
いろいろな考え方がわかる本。必要な時に読む方が処方箋になるかも。特になんも悩んでいない時に読むと、他の彼女の本と内容が似たり寄ったりなので(一貫しているから当然なのだが)、何かに悩んでいる時、モヤモヤが鎮まらない時に読む方が良いと思う。
読了日:05月06日 著者:オードリー・タン,黄亜琪


多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織感想
人類の進化という根本的なところまで深ぼって、多様性が組織・社会・種族の発展においていかに重要であるかを説明している。個人の能力よりも社交性が集合知には大切であること、集合知と平均の違い(平均はある意味多様性を平均に押し込めることになる)などがわかって面白かった。エコーチェンバー現象は、日常あるある。自分も気をつけないといけない。
読了日:05月06日 著者:マシュー・サイド

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2023年4月の読書録

最近あまり読書できておらず、6月下旬に4月のまとめを書いている。

4月に読んだのはこの1冊。

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オノマトペをここまでじっくり考えたことがあったかどうか…。

スクスクとクスクスなど、音の順番が変わるだけで意味が変わったり、物の音を表すオノマトペなのに言語によって表現が変わったり…じっくり見ると面白い。

個人的には、オノマトペを幼児言葉として「低く見る」文化があることに驚いた。確かにそういうオノマトペもあるけど、仕事でもオノマトペ使うしな…最後のオノマトペは子供の頃から使いその後の表現の土台にもなっていくという考えに納得。

あと、日本語よりもさらにオノマトペが多い言語もあると知って驚いた(ついつい、主観的に自分の母語や話せる言語を特別視しがちであることをにも気づいた)。

2023年3月の読書録

3月から通勤が徒歩になったので、これまで主な読書時間のひとつであった「通勤時間」が使えなくなってしまった。

新しい環境にはたくさんカフェがあるので、そでも読書をしたいな。

という反省を最初に述べるくらいには、読書がスローペースだった。

3月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:272
ナイス数:22

感性のある人が習慣にしていること感性のある人が習慣にしていること感想
中身は全体的によくある啓発本と似ている。個人的に響いたのは、自分が喋って気持ちよくなっている時、果たしてそれは相手のためになっているか顧みて、というもの。わかりみが深い。ぶっちゃけ、相手が気持ちよさそうに話しているけど、こちとら興味失ってますわって状況よくある。逆に自分がそう思われることもあるのかも。キャリアやら経験を積めば積むほどに注意しなければならないと改めて感じた。
読了日:03月18日 著者:SHOWKO

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2023年2月の読書録

2月は「深夜特急」づくしだった。友人がシリーズを一気に貸してくれたからである。せっかくなのでゆっくり読もうと思っていたら、引っ越しでしばらく会えなくなる可能性が高いとわかり、借りた本だけ読み続けた。

深夜特急をよむと旅に出たくなるというが、本当にその通りだと思う。本の出版からかなりと年月が経って、物価も情勢も当時とは全く異なるのだろうけど、それでも旅の魅力に魅せられて、何人の大学生が長期休みを使って同じような旅をしようと試みるのかなあなどと考えてしまった。自分も、これを読んだらもうすこし学生時代の夏休みの使い方が違っていたかもしれないなあ。

ちなみに、1巻だけはアマゾンプライムでだいぶ前に読んでいたので、このリンクも貼っておく。

mang2guo3.hatenablog.com

2月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1302
ナイス数:53

【旧版】深夜特急3 ーインド・ネパール (新潮文庫)【旧版】深夜特急3 ーインド・ネパール (新潮文庫)感想
行ったことのないインド・ネパールについて、私が持っている印象のままだなと思う部分と、そうなんだ!と思う部分両方あって新鮮だった。ガンジス川の「死の匂い」は普通の旅行者では感じられない経験だなと。また、バックパッカーは時として行き先の表面的なところだけ見て評価をするという浅はかな行動をしがち。無意識にそうしてしまうことが多いけど、そういう人たちの中にいてそれに気づくのは幸運なのかも。インドのカーストの根深さには「お前もか」という筆者の言葉に表れている通り、驚き、諦めも感じた。
読了日:02月04日 著者:沢木 耕太郎


【旧版】深夜特急4 ーシルクロード (新潮文庫)【旧版】深夜特急4 ーシルクロード (新潮文庫)感想
イランがメインだが、行ったことないかつ日本では物騒なニュースばかり耳に入りがちな国の話で、新鮮だった。バザール面白そう。いよいよ次巻でEU圏へ…。
読了日:02月13日 著者:沢木 耕太郎


【旧版】深夜特急5 ートルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)【旧版】深夜特急5 ートルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)感想
アジアとヨーロッパの境界トルコの話が面白かった。茶が「C」で始まるのがアジアっていうのは気づかなった観点!面白い。ギリシャに入った途端にヨーロッパって感じがして、読みながらボーダーを越えるって不思議なことだなあと。境目で何かきっちり変わるわけではないのに、グラデーションみたいに気がついたら背景がすっかり変わっているっていうことがあって面白い。あと、旅にも人生のように幼少期〜老年期があるという、旅を人生に準えるのは面白い。旅は人生見たいと聞くけど、そこまで具体的に落とし込んだ話はあまり聞かないので。
読了日:02月18日 著者:沢木 耕太郎


【旧版】深夜特急6 ー南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)【旧版】深夜特急6 ー南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)感想
ついにロンドン到着…旅のゴールと思いきやちょっとした間違いでまさかの終わるようで終わらないオチ!あっさりしてて面白かった。個人的には香港〜トルコとアジアの方が「ハプニングが向こうからやってくる」感じがあって読み応えがあったが。この本に影響されて旅に出る人、多そう。私も大学生の時にこれ読んでいたら、違う夏休みの過ごし方をしていたかも。
読了日:02月19日 著者:沢木 耕太郎


旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)感想
旅は若すぎても年老いすぎてもいけないとは、言い得て妙。適度な執着のなさが旅を心地よいものにすることもある。
読了日:02月25日 著者:沢木 耕太郎

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2023年1月の読書録

1月は前半は仕事、後半は(仕事ではあるのだが)プライベート含めてかなりドタバタ続きであまり本が読めなかった。

隙間時間を使って読書ではなく、調べものをしたり、探し物をしたりと、とにかくあわただしかった。そんな中で読んだ本をまとめたいと思う。

1月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:633
ナイス数:29

【旧版】深夜特急2 ー マレー半島・シンガポール (新潮文庫)【旧版】深夜特急2 ー マレー半島・シンガポール (新潮文庫)感想
作者、ついつい香港の面影を中華系の方がいる国に求めてしまう。私も台湾メインに過ごして東南アジアに小旅行…ってしていた時期があったけど、シンガポールやマレーシアは中華系の方こそいるけど独特なカルチャーがある別の国。とりわけタイは仏教国で雰囲気が異なった印象。それにしても、これだけすごいホテルに泊まり続けているのに、事件性のある出来事が何も起こらないのがすごい…笑
読了日:01月30日 著者:沢木 耕太郎


海底撈 知られざる中国巨大外食企業の素顔海底撈 知られざる中国巨大外食企業の素顔感想
海底撈がチャイナドリームを実現した/する企業とは知らず、面白かった。成果に応じた報酬が高い一方、そうでなかった時のダメージも大きいけど、小さな失敗なら挽回のチャンスがある、というのはいいこと。この点は日本企業だと難しいというか、すぐ社会から糾弾されそうだなという感じで(中国ではなく)海底撈独特の文化だなと。中国はメンツを重視する社会だけど、それとも一線画す企業文化があった。 内容にはやや前半後半で内容の重複感があるけど、手っ取り早く企業のケースを知りたいならおすすめの本。
読了日:01月29日 著者:山下純


知的生産の技術 (岩波新書)知的生産の技術 (岩波新書)感想
アナログ時代の情報整理・活用術という感じ。とはいえ、日記を書く際の心構え(文学的でなくていい、事実ベースでいい)などは記録ツールがオンライン化しても変わらず活用できると思う。
読了日:01月01日 著者:梅棹 忠夫

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