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【読書録】戦争は女の顔をしていない

図らずもタイムリーなキーワードを含んでしまったが、1か月かけて『戦争は女の顔をしていない』を読了。

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ソ連の女性から見た独ソ戦をが理解できる本。武器を手に取った女性もいれば、通信士や操縦士、看護師、衛生管理職員として戦争に従事した女性もいた。特に、看護師として戦場で負傷者を運び出し、治療した女性の話は生々しい。

女性独特の視点と思われたのは、戦時だけでなく戦後にも従軍した女性には試練が待ち受けていた点。戦争中は男のようになれと言われ国に奉仕したのに戦後はまるで女性としての価値が下がったかのように蔑まれる。

男たちは戦争に勝ち、英雄になり、理想の花婿になった。でも女たちに向けられる眼は全く違っていた。私たちの勝利は取り上げられてしまったの。〈普通の女性の幸せ〉とかいうものにこっそりすり替えられてしまった。男たちは勝利を分かち合ってくれなかった。悔しかった。理解できなかった。

タイトル通り、戦争は女の顔をしておらず、一度その顔になってしまったら、元の顔には戻れないという残酷な状況。彼女たちの青春は、国や政治家のメンツのために使い捨てられたのか、と思われた。