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2021年9月の読書録

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あっというまに9月が終わってしまい、すっかり秋らしくなりました。
9月もそこそこ本を読んだので、振り返りたいと思います。

9月前半はITパスポート受験勉強をしていたので、あまり読書はできませんでした。

▼わりと無茶なスケジュール感で挑んだ受験の記録。
mang2guo3.hatenablog.com

なかなか本が読めず、焦る気持ちもありましたが、勉強の息抜きに読んだショーペンハウアー『読書について』を通じて、無理に多読する必要もないなとも思いました。

『読書について』は、ざっくりいうと、読書は人の考えを頭に流し込まれる行為なので、だらだら読んでも意味がないし、そもそも文章を書いて利益になる以上、カネ目的で書かれた書物もあるので、その点見極めて読みなさい、という内容の本です。やみくもに多読しているときに読むと、戒めになります。逆に、読むべき本としては古典や古くからある名作が挙げられていたことから、「よし、古典読むか」と思い、『武士道』『三酔人経綸問答』などを読むに至ったのでした。

 

9月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3552
ナイス数:152

初恋 (光文社古典新訳文庫)初恋 (光文社古典新訳文庫)感想
恋した時の切なさと、焦燥感と、不安と、幸福感と…が細かく描写されていた。限られた登場人物のやりとりを読んでいく中で薄々令嬢の本命の人はわかっていたのだけど、初恋にしてこの結果は衝撃(ここは、作者のバックグラウンドとも関係しているらしい…)。主人公のウラジーミルは恋の切なさと、鞭すら受け入れられてしまう愛のパワーを知ることになるのだが、本人の恋が実ることはない。令嬢は美しくて賢くて、怖い人だなあと感じたけど、そんな賢い人でもいわゆる「過ち」と言われそうな恋に”堕ち”てしまい、人間らしさもあるなあと思った。
読了日:09月27日 著者:トゥルゲーネフ


大乗仏教―ブッダの教えはどこへ向かうのか (NHK出版新書 572)大乗仏教―ブッダの教えはどこへ向かうのか (NHK出版新書 572)感想
釈迦が唱えた仏教から、いかにして上座部仏教大乗仏教、さらには華厳経法華経、浄土宗…などなど多様な宗派が生まれたのかよくわかった。人々を苦しみから救うと言う点においてはどれも共通しているけれど、当時の社会とお上の思惑によって「苦しみから救う方法」が柔軟に変わっていったよう。あまり多様性に富んだために、ヒンドゥー教と近い考えになった結果、インドでは仏教が淘汰されてしまったと言うのは興味深かった。
読了日:09月26日 著者:佐々木 閑


自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス感想
新型コロナ前は仕事に忙殺されてできなかったけど「歩くため」に歩くのは確かにいい。コロナ禍で在宅勤務が増え、体力が有り余って眠れず困ったので、あえて歩くようにしたら寝つきが良くなった。どこか目的地にいくためでなく、歩くこと自体が目的になっていいこともあるよね〜。あと、コロナ禍で始めたヨガが、瞑想とか邪念を払うとか、自律神経整えるとか…色々一気にできてメンタル整えるのに意外と効率的なんだなと思えた(効率的かどうかを考えるあたり、まだ「自分を休ませる」ことができてない感あるけど)。
読了日:09月26日 著者:矢作 直樹


三酔人経綸問答 (光文社古典新訳文庫)三酔人経綸問答 (光文社古典新訳文庫)感想
現代語訳+解説+原文の三部構成(原文は途中までしか読んでない)。高3で読んで挫折したが、今読むととても面白い。洋学紳士と豪傑君は、それぞれ理義を第一にして疑わない人と、力こそ正義と考える人の”思想を擬人化”したような“人物”だった。当時は自由・平等・友愛を唱える欧州の国々が軍事力でもって植民地を急拡大していて、道徳感が高ければ戦争がなくなるということではない。が、力が全てといえば国同士は戦いを続ける。結局、紳士君と豪傑君の理論にはどちらも無理があるという結論。ちなみに最適解は読者自ら考えろ…というオチ。
読了日:09月26日 著者:中江 兆民


武士道 (PHP文庫)武士道 (PHP文庫)感想
漠然と単語は聞くけど説明はしにくい武士道を体形にまとめた本を邦訳したもの。意外だったのは武士は数学はやらな買ったと言うもの。義を重んじ、損得勘定や打算で動くことを恥としたらしい(商業が蔑まらていたのも納得)。数学は損得を自覚するので武士は学ばなかったというが、本書にもあったように権力と富が武士と商人に分散してよかったのかも…。
読了日:09月25日 著者:新渡戸 稲造


(全文PDF・単語帳&過去問アプリ付)徹底攻略ITパスポート教科書+模擬問題 令和3年度 (徹底攻略シリーズ)(全文PDF・単語帳&過去問アプリ付)徹底攻略ITパスポート教科書+模擬問題 令和3年度 (徹底攻略シリーズ)感想
シラバス5.0対応、細かいところまでワンポイントとして説明されているので、体型的に細かいところまで把握しながら1分野ずつ消化したいタイプの自分には合っていた気がする(大学の勉強と普段の仕事で知っていた分野は流し読みだったけど)。説明が丁寧な分ページ数は多い。それなりに背景知識があって短期集中で取り組みたい人はボリューミーと感じるかも(そこは目的と自分の勉強スタイル次第かな)。確定値ではないけれど、即時採点では総合8割弱取れていたので、受かったんじゃないかと思う。
読了日:09月20日 著者:間久保 恭子


読書について (光文社古典新訳文庫)読書について (光文社古典新訳文庫)感想
読書は他人の考えが頭を駆け巡っている状態であって、自分の頭で思索している状態ではない、というのはごもっともなご指摘。自分あんまり思索しながら本読んでない(というか上手くできてたことあったからな?)と反省しつつ読んだ。並行して読んでいる新渡戸稲造の『武士道』にも、本を読んで知識だけがある人は機械と同じ、という内容が含まれていて、知識って持ってるだけでは価値にならないなあと痛感した。そもそも、思索に至るような情熱を持たないことにはスタート地点にすら立てないのだけど…。簡潔に内容濃くかかれていておすすめの本。
読了日:09月12日 著者:アルトゥール ショーペンハウアー


ビジネスパーソンのための世界情勢を読み解く10の視点 ベルリンの壁からメキシコの壁へビジネスパーソンのための世界情勢を読み解く10の視点 ベルリンの壁からメキシコの壁へ感想
最も印象的だったのはベルリンの壁崩壊の話。ドイツ統一に限らず、アラブの春にも言えることかもしれないけれど、世の中が動くときにはルールを押し流す勢いがあるというのは、自分が仕事をするときにも意識した方が良い点だと思った。どちらかというとルール遵守タイプと思っているが、世の中が大きく動くときに動きではなくルールばかり見ていると、大事な変化を見逃しかねない。トランプ政権発足後に出た本なので内容はちょい古いけれど、歴史的な部分については今読んでも勉強になる。
読了日:09月11日 著者:森 千春


大学4年間の国際政治学が10時間でざっと学べる大学4年間の国際政治学が10時間でざっと学べる感想
国際政治入門書2冊目だったので、1冊目と共通しているか箇所は復習のつもりで読んだ。死活的国益は相互尊重されると思いきや、実はそうとは限らないというのが意外だったが、ベトナム戦争の例を聞くと納得。
読了日:09月09日 著者:小原 雅博


東大白熱ゼミ 国際政治の授業東大白熱ゼミ 国際政治の授業感想
今まで触れてこなかった政治系の分野について勉強する必要があったので手に取った。国際政治はプレーヤー全員に共通のルール・価値がない中で、国益追求のために妥協もしつつ進められるもの。プレーヤーの数だけ正義があり、約200の国・地域が全会一致で頷けるような状況は難しいが、それはある意味国際平和が現在進行形で模索されていることの裏返しでもある。世界全体を震撼させる危機が訪れれば、万人団結するのではという指摘もあったが、新型コロナを経て進んだのはむしろ分断なのではと思い、平和と協力への収斂は難しそうだなと感じた。
読了日:09月07日 著者:小原 雅博

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動物のお医者さん (1) (花とゆめCOMICS)動物のお医者さん (1) (花とゆめCOMICS)感想
Kindle unlimited で読めるようになっていた。母がこの漫画好きで実家で自分もよく読んでいたのだが、院生生活を終えて読むとまた違った印象。漆原教授に勝る変人はいなかったけど、ゴーイングマイウェイな教授いたなあ…笑。あと、菱沼さんみたいに学部生と距離近い不思議な院生もいた笑。
読了日:09月04日 著者:佐々木 倫子


コンビニ人間コンビニ人間感想
「普通」が何かを考えさせられる。普通から外れすぎないことを望み、外れることに焦ったり悩んだりすることはたくさんあるし、おそらく誰しもあるのではと思う。むしろ、焦り、悩むのが「普通」の人間なのかもと思う。他方、主人公はそんなことにすら悩んでいなくて、本当に「普通が分からない」ことが伝わってきた…。 上述に照らすとおそらく自分は「普通」の人間で、主人公から見たら「なんでそんなに周りの人から干渉されてるの?」と疑問に思う対象なのかもなあ。
読了日:09月04日 著者:村田 沙耶香

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26文字のラブレター26文字のラブレター感想
「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開花の音がする」は聞いたことがあったけど、これを都々逸(どどいつ)ということは知らなかった。独特のリズム感があって、実は韻を踏んでいたり、掛詞になっていたり、ことば遊びみたい。たとえば「澄んできこえる待つ夜の鐘はこんと鳴るのがにくらしい」の「こん」は擬音語であり「来ん(=来ない)」にも聞こえる、など。都々逸の作り方コラムもあって、面白かった。相手を想う夜、悲しみに耽る夜など、いろいろな場面で詠まれた都々逸が収録されているけれど、どれも語呂良く、素敵なものばかり。
読了日:09月03日 著者: 

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彼岸花が咲く島彼岸花が咲く島感想
謎の島に流れ着いた主人公は、その島の統治を行う「ノロ」目指すことになる。ノロは島の歴史を担い、専用の言語を操るが、女性しかなることができない。家族感も男女の感覚も日本と異なる設定で、言葉も日本語と台湾華語が混ざったような不思議な感じ。ノロが担う歴史を知った時、どう思うのかは人それぞれかな。平和そうだけど、知るものと知らざるものがいて、後者はまさに「知らぬが仏」のゆとりの中で生きているように思えた。あと、「彼岸花」って名前だけど、おそらく本当は彼岸花ではない別の花で麻薬じゃないかなと思ったり…。
読了日:09月02日 著者:李 琴峰


弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉――スポーツメンタルコーチが教える“逆境”の乗り越え方弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉――スポーツメンタルコーチが教える“逆境”の乗り越え方感想
スポーツでも仕事でも、何かを成し遂げた時に「運が良かった」と言ったり、謙遜したりすることがあり、それが美徳とされている風潮もある。でも、コーチングという観点ではそれってあまり意味がなく、よかったところ、できなかったところをよくするための改善点を明確にすることこそ次につながる。他人を褒めるのが上手い人は、自分の長所も見つけることができる人っていうのは良い考え方だなあと思った。長所があるのに「いや、運だから」としてしまうのはもったいないし、能力を見落とすに近いのかも(あえて長所を他人に伝えるかは別として)。
読了日:09月01日 著者:鈴木颯人

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