読書録~看書便條~

読書録ブログです。小説、趣味、仕事の本などいろいろ。Kindle Unlimitedにお世話になっています。

2023年2月の読書録

2月は「深夜特急」づくしだった。友人がシリーズを一気に貸してくれたからである。せっかくなのでゆっくり読もうと思っていたら、引っ越しでしばらく会えなくなる可能性が高いとわかり、借りた本だけ読み続けた。

深夜特急をよむと旅に出たくなるというが、本当にその通りだと思う。本の出版からかなりと年月が経って、物価も情勢も当時とは全く異なるのだろうけど、それでも旅の魅力に魅せられて、何人の大学生が長期休みを使って同じような旅をしようと試みるのかなあなどと考えてしまった。自分も、これを読んだらもうすこし学生時代の夏休みの使い方が違っていたかもしれないなあ。

ちなみに、1巻だけはアマゾンプライムでだいぶ前に読んでいたので、このリンクも貼っておく。

mang2guo3.hatenablog.com

2月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1302
ナイス数:53

【旧版】深夜特急3 ーインド・ネパール (新潮文庫)【旧版】深夜特急3 ーインド・ネパール (新潮文庫)感想
行ったことのないインド・ネパールについて、私が持っている印象のままだなと思う部分と、そうなんだ!と思う部分両方あって新鮮だった。ガンジス川の「死の匂い」は普通の旅行者では感じられない経験だなと。また、バックパッカーは時として行き先の表面的なところだけ見て評価をするという浅はかな行動をしがち。無意識にそうしてしまうことが多いけど、そういう人たちの中にいてそれに気づくのは幸運なのかも。インドのカーストの根深さには「お前もか」という筆者の言葉に表れている通り、驚き、諦めも感じた。
読了日:02月04日 著者:沢木 耕太郎


【旧版】深夜特急4 ーシルクロード (新潮文庫)【旧版】深夜特急4 ーシルクロード (新潮文庫)感想
イランがメインだが、行ったことないかつ日本では物騒なニュースばかり耳に入りがちな国の話で、新鮮だった。バザール面白そう。いよいよ次巻でEU圏へ…。
読了日:02月13日 著者:沢木 耕太郎


【旧版】深夜特急5 ートルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)【旧版】深夜特急5 ートルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)感想
アジアとヨーロッパの境界トルコの話が面白かった。茶が「C」で始まるのがアジアっていうのは気づかなった観点!面白い。ギリシャに入った途端にヨーロッパって感じがして、読みながらボーダーを越えるって不思議なことだなあと。境目で何かきっちり変わるわけではないのに、グラデーションみたいに気がついたら背景がすっかり変わっているっていうことがあって面白い。あと、旅にも人生のように幼少期〜老年期があるという、旅を人生に準えるのは面白い。旅は人生見たいと聞くけど、そこまで具体的に落とし込んだ話はあまり聞かないので。
読了日:02月18日 著者:沢木 耕太郎


【旧版】深夜特急6 ー南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)【旧版】深夜特急6 ー南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)感想
ついにロンドン到着…旅のゴールと思いきやちょっとした間違いでまさかの終わるようで終わらないオチ!あっさりしてて面白かった。個人的には香港〜トルコとアジアの方が「ハプニングが向こうからやってくる」感じがあって読み応えがあったが。この本に影響されて旅に出る人、多そう。私も大学生の時にこれ読んでいたら、違う夏休みの過ごし方をしていたかも。
読了日:02月19日 著者:沢木 耕太郎


旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)感想
旅は若すぎても年老いすぎてもいけないとは、言い得て妙。適度な執着のなさが旅を心地よいものにすることもある。
読了日:02月25日 著者:沢木 耕太郎

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