【読書録】グラスホッパー
久々に小説が読みたいなと思い、手に取ったのが伊坂幸太郎さんの『グラスホッパー』。
気軽に読み始めたにしては、いきなりアウトローな空気全開。血みどろ、バキバキ、ゴリゴリな殺し屋のお話。ところが、ミステリーというよりは、殺し屋業界の人たちが複雑に絡み合いつつ、だんだん近づいていき、最後は...というお話。
ミステリーだが、謎解きよりも、彼らがどういった技を使うのか、そして何を求めているのかが明らかになっていく過程が面白い。
以下、完全にネタバレなので、まだ読まれていない方はご注意を。
個人的には、最初に車に乗せられた男女カップルやホームレスのおじさんの発言が、物語の終盤でしっかりフラグ回収されている点が面白かった。本筋のキーというほどでもないが、読者に気付かせずフラグを立てておく技術…秀逸。
「劇的」でもあり「激的」な展開で、最後の2割くらいを一気に読んでしまった。何言ってもネタバレになっちゃうので感想はこれくらいで…。
— 蜂蜜綠茶🍯🍵 (@83greentea) 2022年4月15日
グラスホッパー (角川文庫) / 伊坂 幸太郎 #読書メーター https://t.co/h2GRrRg5gO