読書録~看書便條~

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2022年3月の読書録

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2022年度が到来してしまった。3月は年度末の忙しさ等もあって、冊数ベースでは読書ははかどらなかった印象。ただ、読んでよかったと思える本に出会えたので、質的には悪くなかったんじゃないかと思う。

 

3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1577
ナイス数:35

燃えつきるまで (幻冬舎文庫)燃えつきるまで (幻冬舎文庫)感想
中間読むのが辛かったな…。主人公もそうなんだけど、周りの人にも共感できる部分があった。主人公に「いやそれはダメでしょ」とか思うこともあるんだけど、主人公(やその知り合い)みたいに絶対にならないとは言い切れなくて…本当に何かが起こってブレーキがかからなかったら…とヒヤリとした。最後は「燃えつき」て、スッキリはしないけど、安心した…。
読了日:03月01日 著者:唯川 恵


岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか岩波科学ライブラリー ハトはなぜ首を振って歩くのか感想
鳩の首振りの深淵を覗く本。奥が深い。頭と目の比率、目の形と位置などなど、鳥だからと一括りできるものではなく、ある体の特徴を持っているから首振りが(それも多様なパターンで)生まれるようだ。
読了日:03月11日 著者:藤田 祐樹


いのちの初夜 (角川文庫)いのちの初夜 (角川文庫)感想
「文学」そのものを見せつけられた作品。これを書いたのが、筆者が22歳の時で、その後23歳で病没したとは…。以前、文学部の博士課程にいらした先輩から「文学作品からは、今直接見ることのできないその時代の人の心が見えるんです」と聞いたことがあったが、まさにその言葉の通り…。癩病にかかり、家族や社会から切り離された人々が、どんな生活をしたのか、この作品からしかわからないのでは。書評が川端康成なので、そこも含めて最後まで読み入ってしまう。これ、高校生の時に後書きまでしっかり読んだら、文学部を志したかもな…。
読了日:03月12日 著者:北條 民雄

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自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術 (ディスカヴァー携書)自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術 (ディスカヴァー携書)感想
よく考えることが大事。物を描くのが苦手な人向けの本だと思った。
読了日:03月15日 著者:細川 英雄


総選挙ホテル (角川文庫)総選挙ホテル (角川文庫)感想
自分で自分の良さとか意外と分かってなかったりするよね〜っていうのが全体を通じた感想。それを適材適所に設置してあげる方法が「総選挙」だったわけで、これを現実でやるかはさておき、面白いなと個人的には思った。
読了日:03月19日 著者:桂 望実


数値化の鬼 ーー 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法数値化の鬼 ーー 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法感想
ななめよみ。数字が全てではないってのはわかってるけど、数字も大事なのでまずはそこから考えよっていう内容。数字の使い方(データ分析)っていうより、普段の行動にどれだけ数字を絡めましょうか、みたいな姿勢の本です。
読了日:03月27日 著者:安藤広大


ウイグル人に何が起きているのか 民族迫害の起源と現在 (PHP新書)ウイグル人に何が起きているのか 民族迫害の起源と現在 (PHP新書)感想
あまり資料のないウイグルについて、起源から現在の問題の背景まで理解できる本。「何を何のためにやったか」ではなく、それをウイグル人がやったらテロとして処理する、という中国のやり方、受け入れられん…。
読了日:03月31日 著者:福島 香織

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