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【読書録】もういちど生まれる

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もはや遠い過去になりつつある大学時代を思い出しながら、『もういちど生まれる』を読んだ。

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小さいときには「大学生」とは大人の様に見えるし、大人ということは、子供にできないこともできるし、責任も持って生きているのかなと思っていた。

ただ、この本の主人公がそう言っていたように、大学生は年齢こそ20歳を超えるタイミングはあるものの、子供と大人の間のマージナルな存在で、できることは増えるけれど、できないこともまだ多く、思ったほどの責任もなければ、まだ社会に出る前の「ヒナ」みたいな状態だと、自分もその時を過ごして感じた。

この本では、そんな大学生(の年代)の人たちが、人知れず悩んだり、その結果何かに気付いたり、自分を顧みたりする姿が描かれている。特に印象に残ったのは「ハル」の話。

とにかくすごいと言われたい、認められたい、そのために「頑張っている」。小さい世界の中では「すごい」と言われたハルだったが、少し世界が広がると、自分はそこまですごい存在ではないと気づかされる。さらに、すごいと言ってくれる人の中には「すごい」という言葉を消費するように発しているだけだということにも気づく。もっとちゃんと見て、評価して、認めてと葛藤しながらもそんな思いは見せないで練習を重ねる…。この世界が広がるタイミングが、この本では大学または専門学校になっている。

確かに、中学校⇒高校に上がるタイミングでも世界は広がった(中学生のときに成績トップだったのに、高校に入って中の中になるとか苦笑)。けれど、大学は規模が全然違うので、世界の広がり方やそれに伴う衝撃も大きいと思う。

…と思ったが、これは既に大学生の期間を終えた人間だから感じることであり、主人公たちと同じ年代であれば、違う感想(共感)を抱いたのかもしれない。