読書録~看書便條~

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【復習】ホモサピエンスとネアンデルタール人の違いとは

本日も、いつぞや同様、英語の復習をば。

今回のテーマは ”Study Finds Key Differences Between Humans & Neanderthals” でした。

ざっくりいうと、ホモサピエンス(新人)とネアンデルタール人旧人)の違いに関する研究の紹介です。

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両者の遺伝子を比較すると、後者には自己認識と創造性に関する遺伝子が一部欠けているそうです。そして、これらは972個からなる遺伝子のセットであり、3つの異なる脳のネットワークを機能させるものだといいます。なお、これらの遺伝子は段階的に発展したものであり、最も早いものは4000万年前、新しいものは10万年前に現れました。

According to the researchers, Neanderthals lacked many of the genes that are linked to self-awareness and creativity in modern humans.

These genes are part of a larger set of 972 genes that operate across three different brain networks that evolved in stages, the scientists say.

両者の違いを生み出した遺伝子と出現年

  • 約4000万年前:欲求のコントロールや習慣学習、(人との)関係の構築、問題の解決をつかさどる脳内ネットワークが類人猿に現れる
  • 200万年弱前:自己主導性や相互の利益のための社会的協力などの、意図的な自己抑制を制御する機能が現れる
  • 10万年前:自己認識と創造性を際立たせる遺伝子が現れる

そして、自己抑制と自己認識につながる遺伝子の存在という点では、ネアンデルタール人チンパンジーホモサピエンスの中間に位置づけられるといいます。

※それ以外の原始的脳内ネットワークは、ホモサピエンスネアンデルタール人チンパンジーも共通だったみたいです。

The new study, published in April, reveals that many of the genes in the most primitive brain network were common to Homo sapiens, Neanderthals and chimpanzees. However, Neanderthals were partway in between Homo sapiens and chimpanzees when it came to the presence of genes linked to self-control and self-awareness.

 

ちなみに、別の本で読んだ知識ですが、旧人から新人が生まれたのではなく、ネアンデルタール人はなぜか絶滅したと考えられています(余談ですが、ホモサピエンスと交配があったのかについては諸説あるようで、若干あるという説もあれば、ホモサピエンス旧人を絶滅させた説もあるようです)。

そして、ネアンデルタール人が絶滅した理由を探るべく遺伝子を解析したところ、上述のような違いがありそうだ、というのことで上記の記事が書かれています。

 

この分野、英語で一切文献も記事も読んだことなかったのですが、日本語の本はけっこう読み漁っていたので、かなりスムーズに読めました。背景知識の重要性を改めて感じました笑

単語

set the stage:おぜん立てする、基を築く

self-direction:自己による方向決定、自己主導性