読書録~看書便條~

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2021年5月の読書録

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ゴールデンウイーク中、することがないのでひたすら読書をし、これは今月の読書量かなり多くなるのでは?と期待していましたが、下旬ほぼずっと体調不良により、読書ペースがガタ落ちしました。

体調不良→食べる量が減る→ガソリン不足で走っている状態に→仕事と勉強で頭がガス欠…ということで読書をするほどの体力(が頭に)ありませんでした。

読書って頭使うんだなと思った次第です。

さて、そんな5月に読んだ本は、万城目学さんの著書と、再エネ関連が多めでした。

GWに時間があったので、せっかくなら分厚い万城目さんの小説読もうと思い立ったのがきっかけです。面白すぎて再読含め、5冊も読んでしまった。

そろそろ『とっぴんぱらりの風太郎』も買おうか迷い始めています(万城目さんの著書の中で一番分厚いけど…)。 

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3847
ナイス数:123

スキありオムライススキありオムライス感想
大好きな漫画家さんの1人。おじいさんとおばあさんの話は泣けるな…。羊の目さんて人生何回目なんだろ…(と思わせてくれるところが好き)。
読了日:05月31日 著者:羊の目。


世界の再生可能エネルギーと電力システム 電力市場編 (NextPublishing)世界の再生可能エネルギーと電力システム 電力市場編 (NextPublishing)感想
欧州や中国では、再エネ発電のメンテナンスを地域産業に落とし込んでいるということがわかった。発電インフラだけ作る(予算もそこだけには投じる)日本と異なり長期的視点で発電ビジネスが成り立っていると感じた。たしかに、地域産業にすれば、FITの利益もその地域に還元されていいよなあ…?と思う。そもそもエネルギー産業という枠組みから抜けて、地域産業と捉え直して導入・メンテナンスを続けていくことこそ、エネルギー的にも経済的にも持続可能性があるのでは、と思った(導入の是非と程度はさておき)。
読了日:05月31日 著者:安田 陽


余命3000文字 (小学館文庫)余命3000文字 (小学館文庫)感想
端的に言うと、好き嫌いが分かれる本だと思う。書店のおすすめの本棚にあったので手に乗ったが、自分の好きなジャンルではなかったかな。
読了日:05月23日 著者:村崎 羯諦


胃弱メシ お腹にやさしいグルメコミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)胃弱メシ お腹にやさしいグルメコミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
お腹壊してグロッキー中、見つけたので読んでみた。どれも美味しそうなので、そのうち行ってみたいな(いくつかのお店は残念ながらコロナの影響か何かで閉店していた)。あと、胃薬の豆知識が役に立った…。
読了日:05月22日 著者:マキゾウ,バーグハンバーグバーグ


蓄電池社会が拓く エネルギー革命蓄電池社会が拓く エネルギー革命感想
水素燃料電池について丁寧に説明されててわかりやすかった。今回は速読だったので、発電キャパ、水素などについて確認したいときにまたこの本に戻ろうかなと。 燃料電池により同時発電同時消費にとらわれなくなるものの、それには①シワのばし、②ピークアウトをずらす、③保存、の3つの用途があり一つの燃料電池で全てをこなすのは無理らしい。また、再エネ普及→電力化による電力需要増加になっても、電力とは別の観点(製品の安全性、燃費なの)から、引き続き省エネは求められるとのこと。
読了日:05月16日 著者:野澤 哲生


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)感想
ずっと家にあったのに、なぜだか読まなかった本。ロマンチックエンジン全開な内容。
読了日:05月13日 著者:森見 登美彦


「脱炭素化」はとまらない! ー未来を描くビジネスのヒントー「脱炭素化」はとまらない! ー未来を描くビジネスのヒントー感想
速読でざっと内容を把握。CDP等のイニシアチブや、発電周りの問題などが網羅的に取り上げられていたので、ざっくり脱炭素化を理解するのに良いと思った(イニシアチブの背景とか調べるのに疲弊していたので、この点とても助かる本)。わからない言葉が出てきたらまたこの本に戻って頭を整理する。脱炭素化はブームではなくトレンドで、昨今の盛り上がりが仮に収まったとしても、IT化やデジタル化のように今後もトレンドとして残るだろう、とのこと。また、今は電力部門に目が位置がちだが、脱炭素化で今後キーになってくるのは非電力部門。
読了日:05月12日 著者:阪口幸雄,松本真由美,江田健二


かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)感想
再読本。何度読んでも、最後に玄三郎が、マドレーヌに感謝を述べて亡くなるところは泣ける。猫の世界と人間の世界が入り乱れるストーリーは万城目さんならではという感じ。
読了日:05月09日 著者:万城目 学


べらぼうくんべらぼうくん感想
「3で割り切れない人生」を歩んできた万城目さんの浪人、大学、社会人、無職期間を綴ったエッセイ。「若者とは動き続ける生き物だ。対して浪人生とは留まることを強いられる生き物だ。」とあったが、自分の言葉を生み出し始めたのは浪人時代というのが逆説的で面白い。また、大学生は意味や成果を求めず、何者にもならずに生きられることがうまみであること、独りよがりは最初はエネルギーになるが最後は燃焼して頑固汚れになり、落とさなければならない、など自分じゃ文字に起こせない考えが文章になっていて、腑に落ちた。
読了日:05月09日 著者:万城目 学


パーマネント神喜劇 (新潮文庫)パーマネント神喜劇 (新潮文庫)感想
縁結びの神様が色々な人に言霊を入れて願いを叶える話。登場人物が多様で包括的な感想を述べるのが難しいのだが、端的に言うと、言葉のセンスが秀逸、神なのに緩く気楽に読める、良いお話だった。現実世界と、神の世界が交互に描かれるのだが、後者を小難しくなくやたらリアルにかけるのは万城目さんならではだと思った。個人的には神の言葉遣いが独特で、現代人離れしているのがよかった。ちなみに、1〜3話は気楽に楽しく読めるが4話だけはちょっと違う。捉え方は読み手次第だと思うが、自分は過去に住んだ場所の記憶と相まって、ホロリとした。
読了日:05月07日 著者:万城目 学


偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)感想
琵琶湖周辺限定で不思議な力が使えるある一族の物語(バトル含む)、という話。鹿男といい、ホルモーといい、万城目さんの知識と歴史に裏打ちされつつ奇想天外すぎるストーリーはいったいどこから湧いてくるのか、不思議でしょうがないし、引き込まれてしまう。【以下、完全なネタバレ】湖の力のせいで、主人公の恋は結局儚く終わってしまったのか(そこは、棗の秘術後も触れられていないため)わからないが、転校生としてやってきた生徒が「棗でない、棗という子」であり、妹ぐるみで涼介と仲良くなってくれると祈るばかり。
読了日:05月04日 著者:万城目 学


ホルモー六景ホルモー六景感想
再読。いろいろなところで、京都にゆかりのある人物や、『鴨川ホルモー』の登場人物が繋がっていくのがワクワクした。「丸の内サミット」は前回読んだ後オチを忘れたので初めて知る気持ちで読んだのだが、学生時代に読んだとき以上に面白いと思えた気がする。
読了日:05月03日 著者:万城目 学


檸檬(新潮文庫)檸檬(新潮文庫)感想
この作品の良さを理解できるようになるまでに、あと10年かかる気がした…。病める人ならではの視点と考えで書かれた文章という感じ…。
読了日:05月03日 著者:梶井 基次郎


人は感情によって進化した (ディスカヴァー携書)人は感情によって進化した (ディスカヴァー携書)感想
感情と理性は二項対立ではなく、お互い干渉しあっている、ということがわかった。が、全体的に議論が粗く、推測の域を出ないものが多い印象。狩猟採取時代から現代まで、時間軸のカバーは広いが、本書における進化のスタート地点(=狩猟採取時代)の考察は少なく、我々の祖先がどう生き、何が淘汰されたのかについてはほぼ触れられていない。人類の進化ではなく、単に人の感情に興味がある人が読むならこれくらいライトでもいいのかも知れないが。ただ、それで全ての感情が狩猟採取時代に必要だったものの名残だと断定してしまうのは乱暴かな。
読了日:05月02日 著者:石川 幹人


我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち (ブルーバックス)我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち (ブルーバックス)感想
原人、旧人、新人の移り変わりはグラデーションのようで、実は異なる種の人類が地球上に同時に存在していたり、混血したりしていたのでは、という説が新鮮だった。コロンブスの卵のように、考えればまあそうなんだろうとも言えるが、旧人が生きた時代に原人はすでに滅んでいたと思っていたので知識が正された感覚。他方、人類は多様だったのに、今はホモ・サピエンスしか地球上に存在していないのが、いっそう不思議に思われた。また、これまであまり深く研究されていなかったアジアが、人類進化の鍵を握りうるということも驚きだった。
読了日:05月01日 著者:川端 裕人

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