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【読書録】逆説の生き方

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高校時代は現代文が苦手だったので、よく登場されるこの方に対しても苦手意識があった。ただ、あれから云年たって社会の荒波にもまれ、理不尽なことや苦痛を経験すると、その緩衝材としてあれだけ苦手意識があった方の文章を自分から追い求めてしまうから不思議なものである。

書籍情報

外山滋比古逆説の生き方』、講談社、2016年

その時はマイナスの経験と思えることも、じつは人生にとってはプラスであり、逆もしかり、という逆説が人生においては生じることを綴った本。

 

印象に残ったところ(抜粋)

  • 〝どうせ〟は、すべきことをしないですまそうとして、自分を 欺くせりふである。

  • どんなに誠実な努力をしてみても、どうしても達することのできないことが、いくらでもある、というより、それがむしろ普通である。若いときは生意気だから、不可能はないように考えがちだが、それを正してくれるのが経験、失敗経験である。

  • 努力、人事の限界を知れば、人生は気が楽である。すべてを自分の責任とするのは、いかにも、りっぱなようであるが、その実、うぬぼれであり、不遜である

  • 世の中を敵と味方の二つに分けるのは粗雑な考え方である。敵はにくいもの、われに害を与えるものなりときめて、敵の効用ともいうべきものに思い至らないのは未熟である。たくさん敵があれば、それはむしろ天の配剤だと考えて感謝するくらいにならないと豊かな人生を送ったとは言えないだろう。

所感

何か悪いことが起こったとき、それを自分にとって良いこと(糧)と認められるようになるには多少の時間を要するが、そう思えることもあるはずなので、嫌なことがあっても逆説的に考えて生きよう、というのがメッセージなのかなと思った。

逆に、いま順風満帆であることが、将来の自分の足元をすくうことになりかねないという自戒も必要なのだろうと思った。今思えば、自分の高校受験(何年前の話だ…)で似たようなことがあったな…。学力試験を受けていれば(正確に言うと、試験のために3月まできちんと勉強していれば)、もうすこし高1の成績はよかったかもしれない。この本に出てくる、「以前から周りから優秀と言われたが進学するとその自信が揺らいだ学生」みたいになってしまった。

サムネの写真

リンゴ写真を使ったのは、本書の中で例え話としてリンゴが登場するからです。

傷がついたリンゴはその見た目ゆえに売れないのですが、実はそういうリンゴの方が味は甘くておいしかったりするという逆説的な話です。

(蛇足ですが、ドンピシャなリンゴの写真は見つけられなかった…みんな写真綺麗すぎる笑)