読書録~看書便條~

読書録ブログです。小説、趣味、仕事の本などいろいろ。Kindle Unlimitedにお世話になっています。

【読書録】今日も一日きみを見てた

恋愛小説にありそうな場面のタイトルだが、今回みつめる相手は人ではなく、猫である。 角田光代さんの『今日も一日きみを見てた』を読んだ。タイトルと本の表紙を見たときは「なぜ猫が表紙なのだろう?」と疑問に思ったけれど、本を開いて納得した。 bookmet…

旅×夜の思い出

角田光代さんの『幾千の夜、昨日の月』を読んだ。端的に言うと、旅×夜のエッセイ。旅といっても場所は様々なので、旅ごとに違った夜のことがつづられている。 bookmeter.com 夜と言っても、素敵なバーでご飯を食べたとか、夜景がきれいだったとか、そういう…

台北の川沿い【夜×旅】

角田光代さんの『幾千の夜、昨日の月』を読んで、自分の夜×旅の思い出を振り返りたくなった。 bookmeter.com 旅といえるかやや怪しいが、思い出に残っている夜のひとつに、台北の川辺で過ごした時間がある。当時、台湾に留学していたものの、住み始めてまだ3…

タイの寝台列車【夜×旅】

夜×旅というと、真っ先に思い出されるのが、タイで乗った寝台列車である。 当時学生だった私は、冬休みを利用して、東南アジアの国を回る計画を立てた。ルートとしては、ラオス→タイ→マレーシア→シンガポールという順序で、途中で同伴者の入れ替えも含みつつ…

受験生時代に知りたかった歌。

高校3年生の時、世界史を選択していたので、米国大統領を暗記した記憶がある。また、受験では使わなかったものの、教養というか、日本経済に関する基礎知識というか、日本の首相も覚えようと試みた(が、挫折した)記憶もある。 当時は受験勉強で忙しく、ス…

たまには褒めちぎられたい。

先日、語学アプリを通じて1時間の中国語レッスンを受けた。レッスンと言っても教科書を使うわけではなく、ネイティブスピーカーに1時間つきあってもらって、カフェでひたすら中国語でしゃべるというもの。 もともとは空いた時間に中国語を練習しようと思って…

読書量ふりかえり

最近は3日に1冊のペースで本を読んでいる。速読しがちということもあるが、我ながら結構読めているなあと感心した。というのも、自分は基から本をたくさん読む人間だったというとそうではなく、たくさん本を読む時期と、全く読まない時期を交互に繰り返して…

2021年9月の読書録

9月もそこそこ本を読んだので、振り返りたいと思います。9月前半はITパスポート受験勉強をしていたので、あまり読書はできませんでした。なかなか本が読めず、焦る気持ちもありましたが、勉強の息抜きに読んだショーペンハウアーの『読書について』をよみ、…

ITパスポート受験記まとめ

ITパスポートを受験しようと思い立ち、諸事情を考慮した結果11日間で試験勉強をすることになった。結果的に、ある程度背景知識を備えた状態で準備を開始したので、ゼロから準備というわけではなかったが、社会人になってからここまで隙間時間を意識して勉強…

ITパスポート受験記③(勉強方法確立~試験当日編)

ITパスポート受験記第3弾。前回は勉強開始直後の様子までをメモしたが、今回は、中盤、終盤、試験当日についてのまとめ。

ITパスポート受験記②(ゴール設定~勉強開始編)

ITパスポート受験記第2弾。試験日(=ゴール)設定から、教材購入、勉強開始までの流れをまとめている。11日間で試験勉強を行うため、テキストを購入し、スケジュールを立てた。

ITパスポート受験記①(受験決意~当初実力把握)

ITパスポートとは 合格基準 まずは実力把握 突然ではあるが、パスポートを取得しようと思い立った。 必要に迫られたわけではないのだが、仕事を進めるうえで役立つ知識が多そうだったので、何等か役に立つだろうと思い、受験することにした。 ちなみに、そも…

カーボンプライシングの制度作りと導入動向

カーボンプライシングの定義(狭義) EUの取り組み(EU-ETS) インターナルカーボンプライシング(ICP) 世界の導入状況 PMRとは 日本国内での検討状況 おわりに 先日、カーボンプライシングにどんな手法があるのか整理した。 mang2guo3.hatenablog.com 今回…

【読書録】東大白熱ゼミ 国際政治の授業

今回読んだ本は『東大白熱ゼミ 国際政治の授業』。 政治についてちょっと勉強した方がいいなと思い、入門書という位置づけで手に取った(Kindle Ulimited対象)。

カーボンプライシング

カーボンプライシングのしくみ 排出量取引制度 炭素税 カーボンプライシングの実施状況 その他のカーボンプライシング カーボンオフセット RBCF インターナショナルカーボンプライシング まとめ 最近ホットになりつつあるカーボンプライシング。炭素(排出さ…

【読書録】コンビニ人間

36歳未婚、コンビニでアルバイトをしている女性が主人公。いわゆる「普通」になじむことができておらず、周りからすこし距離をお帰れている存在。ただ、本人はそれを悲観的にはとらえておらず、深刻な悩みであるとも思っていないし、なじめないことに焦燥感…

2021年8月の読書録

2021年8月に読んだ本のまとめ。夏休み(かつコロナで暇)だったため、たくさんの本を気ままに読むことができた。特に印象に残った本は、万城目学『ヒトコブラクダ層ぜっと』、進士素丸『文豪どうかしてる逸話集』、世阿弥『風姿花伝』。

【読書録】26文字のラブレター

「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開花の音がする」は聞いたことがあったけど、これを都々逸(どどいつ)ということは知らなかった。独特のリズム感があって、実は韻を踏んでいたり、掛詞になっていたり、ことば遊びみたい。たとえば「澄んできこえる待つ夜の…

【日記】どきどきの撮影会(歯医者)

ワクワクゼロのドキドキ いざ、撮影 検査結果のおしらせ 歯磨きチェッククリーニング おわりに ワクワクゼロのドキドキ 3カ月に一度、歯医者さんへ定期健診に行く。いまの歯医者さんには4年近くお世話になっている。最初の1年は虫歯や親知らずの抜歯でお世話…

【読書録】絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか

なぜホモ・サピエンスが現代まで生き残り、ネアンデルタール人が絶滅してしまったのかという問いがメインテーマ。ただ、人類の起源はさらにその前の原人・猿人までさかのぼれるため、前半はネアンデルタール人以前の人類についての解説も含まれる。

【読書録】言い寄る

フリーデザイナーが主人公の恋愛ストーリー。主人公はいわゆる軸を持った自立した女性と周りから見られている印象。親友の、ちょっとぬけているところがある女性のために、一緒になって面倒に足を突っ込む優しさもある。 そんな主人公には片思いの相手がいる…

【読書録】ガール

30過ぎの働く女性が主人公。どの人も、少しずつ価値観やタイプは違うのだけど、いわゆる「世間の目」や20代男女の視線をちくちく浴びつつ働く毎日。前半は苦しくて共感できる展開が続くのだけど、最後には救いの気づきや叫びがあって、ほっとする。

【読書録】ヒトコブラクダ層ぜっと

万城目先生4年ぶりの新作とのことで、さっそく購入。上下巻合わせて900ページ越えというボリューム感。通勤や移動時間をつかって毎日ちょっとずつ読んだ。 発売前にホームページを見て、舞台はイラク、銀行泥棒の3兄弟…という断片的な情報は手にしていたもの…

【読書録】青い月の夜、もう一度彼女に恋をする

甘酸っぱい、適度にファンタジー要素を含む小説を読みたい方、または京都の描写を楽しみながら読みたい方にお勧め。

【読書録】教養として学んでおきたい落語

落語と言えば「笑点」という世代(?)なので、落語家さんがお題に対するおもしろい返しをするイメージを持っていた。ただ、本書を読むと、そうとも限らず、5~10分の(ものによってはもっと長いものもある)噺をするのが落語なのだと知ることができた。…

【読書録】教養として学んでおきたい能・狂言

先日読んだ、世阿弥『風姿花伝』があまりにも素敵な本だったので、この本で語られていた能について勉強したくなったので、読んでみた。

【読書録】ちいさな幸福 <All Small Things>

恋人と過ごしたどんな時間が心に残っているか? という質問をされたとしたら、思い浮かべるのは楽しかったデートだろうか、それとも、サプライズされて強烈に印象に残ったデートだろうか? 回答は人それぞれだと思うが、心に残っている出来事は大きなイベン…

【まとめ】2021年各月の読書録

こちらの記事は、読書メーターさんのサービスを使って毎月まとめている読書録の記事をまとめたものです。まとめのまとめです。 3月 社会人になって最も物理的に仕事が忙しかった2021年3月の読書録。忙しかった分、会社に行くことも多く、通勤時間にKindleを…

【読書録】現代語訳 風姿花伝

目次 概要 感想 能の理論書でありながら、普遍性もある内容 怠けず、奢らず、ひたすら励め まとめ 中学校の歴史の授業で、能を大成した人物として、観阿弥・世阿弥という人物について学びました。観阿弥が父、世阿弥が息子で、世阿弥は父からの教えをもとに…

【読書録】太宰治『人間失格』

「読まなければよかった」 と、高校の部活の先輩が『人間失格』の読書感想文に書いていた。なぜ他人の読書感想文の内容を知っていたのかというと、先輩の読書感想文が校内最優秀賞(か何か、またはそれに相当する評価)を受け、全文が校内の定期刊行物に掲載…