読書録
はてなブログ10周年特別にのっかった記事、第2弾。 今回のお題は「好きな◯◯10選」ということで、そもそも○○に何を入れようかという話になる。このブログではもっぱら読書録を書いているので、その流れで好きな本10選を書こうと思う。 今回は10選であって、ラ…
ついに第3四半期が終わってしまいました(会計年度では第2四半期)。気付いたらすっかり秋になり、半袖を着る機会もなくなりました。もはや寒い日にはセーターを着る勢いで、1年の終わりが近づきつつあることをひしひしと感じます。 さて、そんな10月ですが…
今回読んだのは、ユゴーの『死刑囚最後の日』。最初、自分があまりにも無知すぎたのと、描写が生々しすぎて死刑囚本人(または間近でそれを見ていた人)が書いた作品なのかと思ってしまった。 bookmeter.com 物語の大部分は、ある死刑囚によって語られたよう…
角田光代さんの『幾千の夜、昨日の月』を読んで、自分の夜×旅の思い出を振り返りたくなった。 bookmeter.com 今回は、精神的にハードだった思い出として、旅先で眠れなかった夜の話を書こうと思う。 時は学生時代、私はインドネシアのジャワ島にいた。2週間…
漫画『テルマエ・ロマエ』の作者であるヤマザキマリさんのエッセイを読んだ。『望遠ニッポン見聞録』というタイトルで、その名のとおり、海外生活の長い作者が客観的に日本を見て気付いたり、考えたりしたことがつづられている。 bookmeter.com 個人的に最も…
恋愛小説にありそうな場面のタイトルだが、今回みつめる相手は人ではなく、猫である。 角田光代さんの『今日も一日きみを見てた』を読んだ。タイトルと本の表紙を見たときは「なぜ猫が表紙なのだろう?」と疑問に思ったけれど、本を開いて納得した。 bookmet…
角田光代さんの『幾千の夜、昨日の月』を読んだ。端的に言うと、旅×夜のエッセイ。旅といっても場所は様々なので、旅ごとに違った夜のことがつづられている。 bookmeter.com 夜と言っても、素敵なバーでご飯を食べたとか、夜景がきれいだったとか、そういう…
角田光代さんの『幾千の夜、昨日の月』を読んで、自分の夜×旅の思い出を振り返りたくなった。 bookmeter.com 旅といえるかやや怪しいが、思い出に残っている夜のひとつに、台北の川辺で過ごした時間がある。当時、台湾に留学していたものの、住み始めてまだ3…
夜×旅というと、真っ先に思い出されるのが、タイで乗った寝台列車である。 当時学生だった私は、冬休みを利用して、東南アジアの国を回る計画を立てた。ルートとしては、ラオス→タイ→マレーシア→シンガポールという順序で、途中で同伴者の入れ替えも含みつつ…
最近は3日に1冊のペースで本を読んでいる。速読しがちということもあるが、我ながら結構読めているなあと感心した。というのも、自分は基から本をたくさん読む人間だったというとそうではなく、たくさん本を読む時期と、全く読まない時期を交互に繰り返して…
9月もそこそこ本を読んだので、振り返りたいと思います。9月前半はITパスポート受験勉強をしていたので、あまり読書はできませんでした。なかなか本が読めず、焦る気持ちもありましたが、勉強の息抜きに読んだショーペンハウアーの『読書について』をよみ、…
今回読んだ本は『東大白熱ゼミ 国際政治の授業』。 政治についてちょっと勉強した方がいいなと思い、入門書という位置づけで手に取った(Kindle Ulimited対象)。
36歳未婚、コンビニでアルバイトをしている女性が主人公。いわゆる「普通」になじむことができておらず、周りからすこし距離をお帰れている存在。ただ、本人はそれを悲観的にはとらえておらず、深刻な悩みであるとも思っていないし、なじめないことに焦燥感…
2021年8月に読んだ本のまとめ。夏休み(かつコロナで暇)だったため、たくさんの本を気ままに読むことができた。特に印象に残った本は、万城目学『ヒトコブラクダ層ぜっと』、進士素丸『文豪どうかしてる逸話集』、世阿弥『風姿花伝』。
「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開花の音がする」は聞いたことがあったけど、これを都々逸(どどいつ)ということは知らなかった。独特のリズム感があって、実は韻を踏んでいたり、掛詞になっていたり、ことば遊びみたい。たとえば「澄んできこえる待つ夜の…
なぜホモ・サピエンスが現代まで生き残り、ネアンデルタール人が絶滅してしまったのかという問いがメインテーマ。ただ、人類の起源はさらにその前の原人・猿人までさかのぼれるため、前半はネアンデルタール人以前の人類についての解説も含まれる。
フリーデザイナーが主人公の恋愛ストーリー。主人公はいわゆる軸を持った自立した女性と周りから見られている印象。親友の、ちょっとぬけているところがある女性のために、一緒になって面倒に足を突っ込む優しさもある。 そんな主人公には片思いの相手がいる…
30過ぎの働く女性が主人公。どの人も、少しずつ価値観やタイプは違うのだけど、いわゆる「世間の目」や20代男女の視線をちくちく浴びつつ働く毎日。前半は苦しくて共感できる展開が続くのだけど、最後には救いの気づきや叫びがあって、ほっとする。
万城目先生4年ぶりの新作とのことで、さっそく購入。上下巻合わせて900ページ越えというボリューム感。通勤や移動時間をつかって毎日ちょっとずつ読んだ。 発売前にホームページを見て、舞台はイラク、銀行泥棒の3兄弟…という断片的な情報は手にしていたもの…
甘酸っぱい、適度にファンタジー要素を含む小説を読みたい方、または京都の描写を楽しみながら読みたい方にお勧め。
落語と言えば「笑点」という世代(?)なので、落語家さんがお題に対するおもしろい返しをするイメージを持っていた。ただ、本書を読むと、そうとも限らず、5~10分の(ものによってはもっと長いものもある)噺をするのが落語なのだと知ることができた。…
先日読んだ、世阿弥『風姿花伝』があまりにも素敵な本だったので、この本で語られていた能について勉強したくなったので、読んでみた。
こちらの記事は、読書メーターさんのサービスを使って毎月まとめている読書録の記事をまとめたものです。まとめのまとめです。 3月 社会人になって最も物理的に仕事が忙しかった2021年3月の読書録。忙しかった分、会社に行くことも多く、通勤時間にKindleを…
目次 概要 感想 能の理論書でありながら、普遍性もある内容 怠けず、奢らず、ひたすら励め まとめ 中学校の歴史の授業で、能を大成した人物として、観阿弥・世阿弥という人物について学びました。観阿弥が父、世阿弥が息子で、世阿弥は父からの教えをもとに…
「読まなければよかった」 と、高校の部活の先輩が『人間失格』の読書感想文に書いていた。なぜ他人の読書感想文の内容を知っていたのかというと、先輩の読書感想文が校内最優秀賞(か何か、またはそれに相当する評価)を受け、全文が校内の定期刊行物に掲載…
7月は月末仕事が佳境だったため、下旬の読書量が減少したように見える。 厳密に言うと、読んでいる本はあったがページ数が多く、読み切れなかった(来月の読書録で言及予定)。 今月は、Kindle Unlimitedで森見登美彦さんの作品が読めたので『新釈 走れメロ…
Kindle Ulimitedにて、『細胞が自分を食べる オートファジーの謎』を読んだ。 オートファジーという言葉は初めて耳にしたが、細胞が細胞自身を食べるというのはどういうことなのか、アポトーシスとは違うのかが気になり読んでみた。 今回読んだ書籍 水島昇「…
いつぞやの現代文の授業で読んだあの作品のパロディ新釈か… とおもい、森見登美彦さんの『新釈 走れメロス』を読みました。 www.kadokawa.co.jp ざっくりいうと、走れメロスをはじめとした有名な文学作品をベースに(いわゆる大学の授業や研究に対しては)怠…
1カ月たつの早すぎませんか…。 最近、毎日が飛ぶように過ぎていって、気付いたら天気も夏らしくなっていて…と不思議な感じがします。自分自身は何か力が飛躍しているわけではないのに笑 光のごとく過ぎる時間に若干焦りを感じつつ、先月の読書録まとめたい…
ゴールデンウイーク中、することがないのでひたすら読書をし、これは今月の読書量かなり多くなるのでは?と期待していましたが、下旬ほぼずっと体調不良により、読書ペースがガタ落ちしました。 体調不良→食べる量が減る→ガソリン不足で走っている状態に→仕…