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【読書録】いのちの初夜

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今回読んだ本はいのちの初夜

ハンセン病を患った筆者による「いのち」が生きた記憶を綴った本。「体験記」でも「日常」でも間違いではないのだけれど、それらの言葉ではこの本の内容に対して意味合いが軽すぎて、なんだか物足りない気がしてしまう。

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この本の感想を端的に述べるのであれば、「文学」そのものを見せつけられた作品だった、と言える。以前、文学部の博士課程にいらした先輩から「文学作品からは、今直接見ることのできないその時代の人の心が見えるんです」と聞いたことがあったが、まさにその言葉の通りの内容だった。

 

中学生の時に、ハンセン病について勉強をしたので、なんとなく症状は知っていた。ただ、この本を読むと、患者にとって、痛みや外見が変わる精神的苦痛、偏見にさらされる苦悩はもちろんあるなのだが、それに加えて、そんな辛い状況でもすぐには死ねず、病魔に侵される体を持ちつつ生きなければいけないことが、とてつもない苦しみであるということが伝わってくる。

この本には、筆者以外の視点(名前)で様々な患者が登場するが、中には、人間はそんな姿になってまでも死ねないのかと思わされるほど凄まじい描写がされている人もいる。そして、その状況に対して、「そんな姿でも生きるのか」という風に考えるのは、そんな境地に陥ったことのない人間の考え方のようだった。ある患者は、自分も含め、患者は人間としてはもう生きていない、いのちそのものとして生きていると語った。

人間ではありませんよ。生命です。生命そのもの、いのちそのものなんです。(略)あの人たちの『人間』はもう死んで亡びてしまったんです。ただ、生命だけがびくびくと生きているのです。なんという根強さでしょう。誰でも癩になった刹那に、その人の人間は亡びるのです。死ぬのです。社会的人間として亡びるだけではありません。そんな浅はかな亡び方では決してないのです。廃兵ではなく、廃人なんです。けれど、尾田さん、僕らは不死鳥です。新しい思想、新しい眼を持つ時、全然癩者の生活を獲得する時、再び人間として生き復るのです。復活そう復活です。びくびくと生きている生命が肉体を獲得するのです。新しい人間生活はそれから始まるのです。

こういう「その環境にいた人しか達しえない考え方」が、この本にはいくつも綴られている。ハンセン病患者が社会的にも物理的にも隔離・収容されていたことを考えると、こういった患者の考えや信念を伝えることができるのは(SNSやメールなどがない時代においては)紙とペンしかなかっただろう。

 

話が戻るが、この本は、そのような閉鎖された空間で、そこにいた人たちがどう生き、何を考えたのかを生々しく伝えてくれ。その意味で、この本を読むことは、文学の価値を体感することなのではと思った。

この本がなければ、(本として形になっていなければ)、人間としては死んでも「いのち」として生きる、という考え方を思いつくことは、凡人の自分にはできないであろう。

【まとめ】2022年各月の読書録

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2021年から、アプリのインストールもあり(ちゃんと)つけ始めた読書録。

アプリのサービスを使って書いた、各月の読書録一覧をこちらにまとめる。

なんとなく、この本読んだときこんな時期だったなあ~という個人的な記憶が思い出されるので、読んでいて面白い。

1月

正月休みで時間があった...のは3日間だけだったので、読書ペースは通常。月後半からは、ページ数多めの本を読み始めた(読み終わらず2月へ)。

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2月

約半月かけて『戦争は女の顔をしていない』を読了。ちょうどロシアのウクライナ侵攻があった時期でもあり、平和とは?戦争とは?という本を読んでいた時間が長かった気がする。あと、植物の本も3冊読んだ。「人間はトウモロコシからできている」らしい。

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3月

年度末だったことと、在宅勤務の増加で電車での読書が減り、読書ペースは低調。けれど、読んでよかったと思わせてくれる本に出会えたので、質としては悪くなかったのでは。

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全然関係ないですが、3月末からこの曲にはまって、仕事や勉強、読書中によく聞いていました。

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4月

今月もそんなに本読まなかったな。とくに、週末はキャンプ(人生初)に行ったり、友人と遊んだりしていたので、読書以外の面が充実していたといえる。

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5月

Coming soon...

2021年のまとめはこちらから。

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2022年2月の読書録

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2月も終了、今月読んだ本をまとめた。

2月の読書のハイライトは、1月から読んでいた『戦争は女の顔をしていない』を読み終えたこと。もともとページ数が多いことに加えて、一気に読めるほど軽い内容ではないので、時間をかけた。

そうこうしているうちに、また戦争が始まり...歴史が繰り返しているなあと悲しくなった。

2月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2693
ナイス数:56

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)感想
ソ連の女性から見た独ソ戦。戦争が酷いのは勿論だが、戦時だけでなく戦後にも従軍した女性には試練が待ち受けていた。戦争中は男のようになれと言われ国に奉仕したのに戦後はまるで女性としての価値が下がったかのように蔑まれる。タイトル通り、戦争は女の顔をしておらず、一度その顔になってしまったら、元の顔には戻れない。残酷。
読了日:02月13日 著者:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ

⇒読書録

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世界史を大きく動かした植物世界史を大きく動かした植物感想
私たちが植物を利用するとき、我々もまた植物に利用されているのだ、と気付かされた。とうもろこしって日常的に食べるイメージなかったけど、スイートコーンが特殊(糖が澱粉にならない変異種)なだけで、甘味料や難消化デキストリンなどの形でもはや毎日摂取してるんじゃないかと思えた。あと、辛いものを食べて「美味い」と思うのはカプサイシンを摂取した時に出てくる「脳内モルヒネ」なる成分が分泌されて病みつきになるというのが面白かった。あと、筆者も言うようにお茶には中毒性あるなと感じる…甘くないのに飲むと心地いいんだもんな…。
読了日:02月14日 著者:稲垣 栄洋


面白くて眠れなくなる植物学面白くて眠れなくなる植物学感想
植物学2冊目。植物ってよくできてるなあ〜と思う。植物って心臓ないのにどうやって水を吸い上げているんだろう(水圧)とか、熟した実を赤くするのはなぜだろうとか(適度に見つけやすい。適度って言うのは全動物が赤色を認識できるとは限らないと言う意味で)とか。それと、あと、どうしても人間基準で考えがちだけれど、野菜と果物って人間が考えた分類であって、自然界はグレーなものも沢山あるとか、ゲノムは人間は二倍体だけど他の植物だと三倍体、八倍体ってのもあったりとか。面白い〜。
読了日:02月15日 著者:稲垣 栄洋

⇒読書録

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女性のいない民主主義 (岩波新書)女性のいない民主主義 (岩波新書)感想
研究者の方が書かれただけあって、ちょっとした疑問にも先行研究を交えて解説がされていて、とても読み応えのある本だった。社会は男性ではなく「男性性」を優先しがちなために、ルールなどに男女の制限が明記されていなくても結果的に男性優位になりがち。他方、マンタラプションなどは社会全体というよりも特定の男性が行なっているというのは面白かった(やめてほしいけど)。1番の驚きは、男女平等が民主主義の定義に含まれてはおらず、政治学そのものが男性視点に偏ったものであったということ。この本はそれに鋭く切り込んだものなのでは。
読了日:02月17日 著者:前田 健太郎

⇒読書録

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砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)感想
植物学の本からの流れで砂糖の歴史を読んだ。昔(今より世界全体ちょい貧しい時代)はカロリーを効率的に取れるという意味で薬のように扱われていたこともあったし、ステータスシンボルだった時期もあった。そして、カリブの砂糖とアジアの茶がイギリスで出会って砂糖革命発生。砂糖の消費と生産(奴隷制度含む)にはイギリスが深く絡んでいる。そんな砂糖はこれからも世界商品であり続けるのかと考えると、飽食時代ゆえに先進国を中心に低カロリーの甘味料に座を奪われるのではという指摘。砂糖に振り回される人間と、人間に振り回される砂糖…。
読了日:02月18日 著者:川北 稔

⇒読書録

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酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす感想
酒に溺れた人魚姫…なんだかゾワっとした。タイトルとペンネームで、全部お酒に絡む話なのかなと思ったけど、そうではないみたい。
読了日:02月19日 著者:酒村 ゆっけ、


もういちど生まれる (幻冬舎文庫)もういちど生まれる (幻冬舎文庫)感想
ある人から見たナツさんと、別の人から見たナツさんは全然違う見られ方をしていた。ナツさん本人が何を考えているのか気になるけど、ナツさんや椿さんタイプのひとも人知れず何か思ってることはあるんじゃないかなーとも思い、気になる。
読了日:02月22日 著者:朝井 リョウ

⇒読書録

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教室が、ひとりになるまで (角川文庫)教室が、ひとりになるまで (角川文庫)感想
社外の縮図のようなスクールカーストが裏キーワードのミステリー。結構序盤に出てきた、毎週群れて、イベントやることを善とするって考え方に、全体主義ぽいなあと強烈な違和感を覚えた(し、私自身がそういうことで時間を拘束されるのをひどく嫌がる性な)ので、それがキーなんだろうなと思いはしていた。トリックは(特殊能力だから)結構流し読みしちゃったけど、人間関係の説明部分方が面白かった。
読了日:02月23日 著者:浅倉 秋成


君が戦争を欲しないならば (岩波ブックレット)君が戦争を欲しないならば (岩波ブックレット)感想
平和や安全というのは戦争をしない理由にはならないと記されていた。平和のために戦うってのはいろんなところで聞いたし、今もおんなじ論法を使用してロシアがウクライナを侵攻している。歴史は繰り返しているなと実感…。
読了日:02月24日 著者:高畑 勲


おつかれ女子の不調を改善する いやし図鑑おつかれ女子の不調を改善する いやし図鑑感想
ヨガは心の疲れとれるなあっておもってたけど、これを読んで納得した。体力向上に繋がらなくない?と思ってる動きも、気分を癒やすためには必要な動作なんだなとわかった。
読了日:02月26日 著者:信田 広晶


自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい 仕事・恋愛・人間関係の悩みがなくなる自己肯定感の高め方自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい 仕事・恋愛・人間関係の悩みがなくなる自己肯定感の高め方感想
仕事のストレスからか、またご飯が食べられないタイミングが増えてきたので読んだ。悩みが軽いうちならこの本に書いてあることで改善はしそう。
読了日:02月28日 著者:田中 よしこ

読書メーター

貿易実務検定勉強メモ~貿易書類と手続き~

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貿易実務検定の勉強をしているので、その際に調べた単語や、見てわかりやすかったウェブサイトなどをメモした。書類と手続きの分野、実際にやったことがないのでなかなかクリアなイメージができず、難しい。なんとなく、在来船の話なのか、コンテナ船の話なのかをきちんと整理することが大事なんだという感覚があった。

国際複合輸送

一つの契約の下で、複数の異なる輸送手段を組み合わせて手配をすること。ちなみに、同一の運送人が複数の異なる輸送手段を用い、貨物の引受から引渡しまで一貫して運送を行う場合を、国際複合一貫輸送という。

複合運送人には、船会社NVOCC(Non-Vessel Operating Common Carrier: 自身では船舶を運航しない運送人)がある。複合船荷書類(Combined Transport B/L)は以下のとおり。

  • 船会社:Master B/L
  • NVOCCHouse B/L

(参考)国際複合一貫輸送:日本 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ

船荷証券

有価証券(貨物の請求権を示す)なので、流通性あり。運送のため貨物を受け取った運送人(船会社)が発行する貨物引換証

  • 船積船荷証券(Shipped B/L)在来線の場合、船積み時に発行。
  • 受け取り船荷証券(Received B/L)コンテナ船の場合、コンテナヤード(CY)/コンテナフレートステーション(CFS)での貨物受け渡し完了時に発行。ただし、船積みの証明にはならない。そのため、輸出者またはフォワーダーが、船会社に依頼し、船積み後にサインや日付を記載してもらう。信用状取引では、船積みの証明が必要であるため、その証明ができない状態のReceived B/Lは基本買い取ってもらえない。

(参考)

船積船荷証券(Shipped B/L)受取船荷証券(Received B/L)の違い:日本 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ

CYとCFSってなに? FCLとLCLとの違いとは?

【貿易】LCL、FCLとは?|コンテナ輸送のCFS貨物、CY貨物 | ビジタブル — busitable —

ちなみに、コンテナ船における、CYとCFSについては、FCL(CY貨物)⇒CYLCLCFS貨物)⇒CFSの組み合わせ。混載を行う場所がCFSということ。

Bunker Adjustment Factor(BAF)

船舶燃料の急変動に対処するための割増料金。トン当たり、あるいはコンテナ当たりで料金が決まるのが一般的。ちなみに、為替レートの急変動に対処する割増料金はCAF(Currency Adjustmet Factor)。

(参考)BAF、CAFの意味と海上運賃の構成要素:日本 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ

バンニング/デバンニング

バンニング⇒輸出貨物をコンテナに詰め込む作業。コンテナ貨物が船会社のCYに運ばれるとDock Receipt(D/R)が発行される。D/R船荷証券のもとになる書類なため、書式や記載事項は船荷証券と類似。ちなみに、在来船の積載時は、Mate’s Receipt(M/R)が発行される。

デバンニング⇒輸入貨物をコンテナから取り出す作業。ここで貨物の状態を記したデデバンニング・レポート(D/R)が作成される。このとき、リマークがつくと、故障付きB/L(Foul B/L)となり、そのままでは銀行が買い取らないため、Letter of Indeminity(L/I)を差し入れ、クリーンB/Lを発行してもらう。

(参考)

定期船の書類 - 税金Lab税理士法人

Clean B/L (無故障船荷証券)とリマーク - 新着情報|行政書士 織田国際法務事務所|横浜市青葉区

ドック・レシート、メーツ・レシート:日本 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ

船卸票/ボートノート(Boat Note)

貨物の受取証。貨物が保税上屋から搬出されたあと、検数業者が検数票を作成、それに基づき貨物に対して発行する。

(参考)中部地方整備局 港湾・空港部

輸入承認

輸入の際、申請が必要な貨物があり、「輸入公表」として発表されている。

  • 1号公表品目:輸入される貨物の数量(又は金額)を国内の需要等に基づき、輸入者等に割当てを行う商品。水産物オゾン層破壊物質など。QI品目ともいう。
  • 2号公表品目:特定の原産地/船積地からの貨物に対する輸入規制
  • 2の2号公表品目:全地域規制。麻薬・武器・火器、バーゼル条約ワシントン条約などにかかる商品。
  • 3号公表品目(事前確認):事前に主務大臣の確認を受ければ、輸入承認が不要になるもの。主務大臣ではなく、通関時に税関で確認すればよいものもある。

(参考)輸入承認制度別一覧(METI/経済産業省)

リリースオーダー(R/O)

航空貨物で使われている書類。航空貨物運送状の荷受人が、航空会社に対して、貨物を他者に引き渡すように指示する書類(貨物引渡指図書)のこと。Air Waybill(航空貨物運送状)が有価証券性を持たないため、債権確保の目的で行われる。

(参考)リリース・オーダー 貿易用語集 | らくらく貿易

顔面のできものを除去した話~粉瘤除去手術~

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少々前の話になるが、稗粒腫/粉瘤というものを除去してもらった。

稗粒腫/粉瘤というのは、白っぽいつぶつぶで、一見ニキビのようだが痛みや赤みはないものだ。

www.dermatol.or.jp

そもそもなぜ除去を?

筆者は、数年前から顏(大抵目の近く)に粉瘤が何できたことが複数回ある。勝手に治ったこともあったのだが、今回、あまりに大きいうえになかなか治らない粉瘤があったので、除去してもらうことにした。

具体的に言うと、他人から何も言われたことはないものの、写真をとるとそこにニキビがある、と思われるくらいの大きさ(直径2ミリほど)のだった。2ミリって小さいじゃんと思った方、ぜひ定規で2ミリ測ったうえで、そのサイズのニキビがずっと顔にあると想像してほしい。さすがに気になるサイズであることがわかるはずだ。

ちょうど、コロナ禍でマスクをしていたので仮に顔にちょっと傷ができてしまっても、一時的なものであればマスクで隠し通せるし目立たないだろうと思ったからである。

予約して病院へ

調べたところ、粉瘤の除去は皮膚科などで行ってもらえるらしい。ただ、家の近くでは、除去が可能そうなクリニックがなかったので、通勤途中で寄れる場所まで候補を拡げて探した。その結果、粉瘤の除去実績があり、治療料金もいくらからか明記されているAクリニックにお世話になることにした。

予約当日、Aクリニックへ行き、問診票を記入。その後、実際に粉瘤の大きさを計測(ずっと気になっていた直径2ミリのもの1つと、少し小さめ直径1ミリ強のもの、2つ)。お医者さん曰く、直径2ミリの方は、それなりに大きいものですねえとのことだった。

治療方法

粉瘤の大きさを計測後、治療方法について説明を受けた。事前にネットで調べていたので、ある程度予測はついていたが、今回受けた治療は、①局所麻酔を打ち、②炭酸ガスレーザーで粉瘤に穴をあけ、③内容物を取り出し、④再発防止のためのレーザー処理を行う、というものだった。

事前予約したこともあってか、その場で同意書(手術同意書)にサインし、さっそく準備に突入した。

除去治療

歯医者で座るような、ライト付きの後ろに倒れる椅子に座り、待つこと数分…。治療部位周りを軽く消毒したのち、局所麻酔を打った。実際の除去作業やレーザー処理は麻酔で感覚がなくなるため、この麻酔が唯一(かつ顏なので慣れておらず)痛いプロセスだった。ちなみに、今回はそれなりに近くにあった粉瘤を2個除去していただいたが、麻酔は本当に局所だったようで、2か所に打った。

麻酔が聞いたことを確認後、先述の②~④のプロセスを実施。この間、ライトがまぶしいのと、治療箇所が目の近くだったこともあり、終始目はつぶったままにしていた。この間、痛みはないものの、粉瘤の中身を出してるな~という(力をかけられているような)感覚だけは感じ取れた。

④のプロセス終了後、お医者さんが鏡を持ってきて「はい、とれましたよ!」と見せてくれたのだが、粉瘤跡のうちひとつはダラダラ血が出ていてよく見えなかった(笑)

その後、しばし止血したのち、ばんそうこうを貼って、治療は完了。ここまでものの数分で終了、歯医者の検診に比べるとあっという間に終了した(来院~計測~準備~治療~お会計まで1時間ほど)。

治療後と経過観察

その後、薬局で軟膏と鎮痛剤を処方してもらい、治療は完了。軟膏は洗顔後に塗り、もし痛みが出たら鎮痛剤を飲めばよいとのことだった。結局、痛み止めは当日の夕食後に飲んだきりで、その後は特に痛みも出なかったので服用しなかった。また、治療後数日は患部をごしごし洗うことができないので、丁寧に洗顔、日焼け止めなどは塗らずに過ごした。

ちなみに、治療前に打った麻酔は本当に局所だったので、顔が動かないということはなく、むしろ大きいばんそうこうが顔に貼ってあるので食事がとりにくい程度で、ほぼ支障はなかった。ただ、その後も1週間ほどは、ちょうど患部がマスクが当たる部分だったこともあり、ばんそうこうを貼って過ごした。社会人になって、顔にばんそうこうを貼って外出する機会に恵まれるとは(笑)。

ばんそうこうを貼って会社に行ったら、上司が(気を遣ってか、人が少なくなった残業中に)、「顏、どうしたの!大丈夫!?」とこっそり聞いてくれた(笑)。遠目ではわからなくとも、近くで見るとやはり顔にばんそうこうはばれるらしい。

治療から10日後、経過観察を行い、そこで問題がなければ治療は終了。診察で問題なしとのことだったので、これにて粉瘤治療は完了したのであった。

ちなみに治療費は、粉瘤が大きめだったこともあり、トータルで1万円強ほど(保険適用)。

所感

顔面上の治療は人生初だったが、思ったほど痛くはなく、かつ短い時間、無理ない金額で済ませることができたので良かったというのが感想。粉瘤は再発しやすいようなので、これでもう一生治療せずに済むかと言われるとそうは言い切れないそうだが、その後、あれほどおおきい粉瘤はまだできていない。

コロナでマスクをしているとはいえ、やはり顏というのは(周りは何とも思っていなくても)本人は気にするものなので、気になるなら治療してみてもいいんじゃないかと思えた。特に、粉瘤は時が解決してくれる問題でもないので。ただし、治療費と、1週間ばんそうこうon顔面の覚悟は必要である。

【読書録】砂糖の世界史

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最初に見かけたときにはそこまで惹かれなかったものの、別の本を読んだことがきっかけで興味がわき、結果的に手に取った本…というものが何冊かある。

今回読んだ『砂糖の世界史』は、自分にとってはまさにその類だ。

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最初見かけたときは「砂糖かあ~」くらいにしか思わなかったが、植物に関する本を読んだ際、サトウキビがとりあげられており、引用文献にも『砂糖の世界史』が記載されていた。植物に関する本が面白かったこともあり、歴史ではなく、砂糖(サトウキビ)という観点からこの本に興味がわき、手に取った。

ちなみに、本書を手に取るきっかけとなった本の感想はこちらにまとめている。

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この本では、歴史ということで、大昔にさかのぼり、砂糖がいつごろからつくられ、どのように扱われてきたのかを概観する。なお、砂糖の歴史、というタイトルだが基本は人間視点の歴史であり、人間が砂糖の何に惹かれ、どのように生産・活用したのか、ということが説明されている。

昔、今よりも世界全体がやや貧しかった時代は、カロリーを効率的に取れるという意味で、砂糖が薬のように扱われていたことがあった。今では砂糖の過剰摂取は控えるように、という文言をいたるところで見かけるが、そもそも当時の人々の食生活、栄養状態が現代とは大きく異なるのだから、この認識の違いは(最初読んだ時は驚いたが)妥当だろう。

また、当時砂糖は高価だったため、ステータスシンボルとされた時期もあった。当時、砂糖の生産地と消費地は異なっており、生産が安定した時期の場合、南米やアフリカで精査された砂糖がイギリスをはじめとした欧州へ輸出されたという。

なお、砂糖の貿易および消費拡大のキーとなった場所はイギリスだった。イギリスは、(彼ら視点での)極東から得られる茶と、西から得られる砂糖を一緒にした国だ。これがきっかけで砂糖の消費量が増加、さらにその後、砂糖の価格低減もあって消費が一層拡大したという。その傍ら、砂糖をより多く生産・入手したいという欲求に基づき、新興国では奴隷による生産が実施され(背景として奴隷貿易も行われ)た。優雅なティーブレイクの裏で、プランテーションモノカルチャー経済が進展したことも本書は指摘している。なお、本書では紅茶と言えばイギリス、と産地ではないにも限らず言われるゆえんも説明されている。

そんな砂糖はこれからも世界商品であり続けるのかと考えると、飽食時代ゆえに先進国を中心に低カロリーの甘味料に座を奪われるのではという指摘もしている。砂糖に振り回される人間の歴史を見たような気もしたが、砂糖も人間に振り回されることがあるらしい。

【読書録】もういちど生まれる

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もはや遠い過去になりつつある大学時代を思い出しながら、『もういちど生まれる』を読んだ。

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小さいときには「大学生」とは大人の様に見えるし、大人ということは、子供にできないこともできるし、責任も持って生きているのかなと思っていた。

ただ、この本の主人公がそう言っていたように、大学生は年齢こそ20歳を超えるタイミングはあるものの、子供と大人の間のマージナルな存在で、できることは増えるけれど、できないこともまだ多く、思ったほどの責任もなければ、まだ社会に出る前の「ヒナ」みたいな状態だと、自分もその時を過ごして感じた。

この本では、そんな大学生(の年代)の人たちが、人知れず悩んだり、その結果何かに気付いたり、自分を顧みたりする姿が描かれている。特に印象に残ったのは「ハル」の話。

とにかくすごいと言われたい、認められたい、そのために「頑張っている」。小さい世界の中では「すごい」と言われたハルだったが、少し世界が広がると、自分はそこまですごい存在ではないと気づかされる。さらに、すごいと言ってくれる人の中には「すごい」という言葉を消費するように発しているだけだということにも気づく。もっとちゃんと見て、評価して、認めてと葛藤しながらもそんな思いは見せないで練習を重ねる…。この世界が広がるタイミングが、この本では大学または専門学校になっている。

確かに、中学校⇒高校に上がるタイミングでも世界は広がった(中学生のときに成績トップだったのに、高校に入って中の中になるとか苦笑)。けれど、大学は規模が全然違うので、世界の広がり方やそれに伴う衝撃も大きいと思う。

…と思ったが、これは既に大学生の期間を終えた人間だから感じることであり、主人公たちと同じ年代であれば、違う感想(共感)を抱いたのかもしれない。