読書録~看書便條~

読書録ブログです。小説、趣味、仕事の本などいろいろ。Kindle Unlimitedにお世話になっています。

【復習】ホモサピエンスとネアンデルタール人の違いとは

本日も、いつぞや同様、英語の復習をば。

今回のテーマは ”Study Finds Key Differences Between Humans & Neanderthals” でした。

ざっくりいうと、ホモサピエンス(新人)とネアンデルタール人旧人)の違いに関する研究の紹介です。

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両者の遺伝子を比較すると、後者には自己認識と創造性に関する遺伝子が一部欠けているそうです。そして、これらは972個からなる遺伝子のセットであり、3つの異なる脳のネットワークを機能させるものだといいます。なお、これらの遺伝子は段階的に発展したものであり、最も早いものは4000万年前、新しいものは10万年前に現れました。

According to the researchers, Neanderthals lacked many of the genes that are linked to self-awareness and creativity in modern humans.

These genes are part of a larger set of 972 genes that operate across three different brain networks that evolved in stages, the scientists say.

両者の違いを生み出した遺伝子と出現年

  • 約4000万年前:欲求のコントロールや習慣学習、(人との)関係の構築、問題の解決をつかさどる脳内ネットワークが類人猿に現れる
  • 200万年弱前:自己主導性や相互の利益のための社会的協力などの、意図的な自己抑制を制御する機能が現れる
  • 10万年前:自己認識と創造性を際立たせる遺伝子が現れる

そして、自己抑制と自己認識につながる遺伝子の存在という点では、ネアンデルタール人チンパンジーホモサピエンスの中間に位置づけられるといいます。

※それ以外の原始的脳内ネットワークは、ホモサピエンスネアンデルタール人チンパンジーも共通だったみたいです。

The new study, published in April, reveals that many of the genes in the most primitive brain network were common to Homo sapiens, Neanderthals and chimpanzees. However, Neanderthals were partway in between Homo sapiens and chimpanzees when it came to the presence of genes linked to self-control and self-awareness.

 

ちなみに、別の本で読んだ知識ですが、旧人から新人が生まれたのではなく、ネアンデルタール人はなぜか絶滅したと考えられています(余談ですが、ホモサピエンスと交配があったのかについては諸説あるようで、若干あるという説もあれば、ホモサピエンス旧人を絶滅させた説もあるようです)。

そして、ネアンデルタール人が絶滅した理由を探るべく遺伝子を解析したところ、上述のような違いがありそうだ、というのことで上記の記事が書かれています。

 

この分野、英語で一切文献も記事も読んだことなかったのですが、日本語の本はけっこう読み漁っていたので、かなりスムーズに読めました。背景知識の重要性を改めて感じました笑

単語

set the stage:おぜん立てする、基を築く

self-direction:自己による方向決定、自己主導性

 

映画鑑賞録「地獄の花園」

先日、友人に誘われて珍しく映画を見に行きました(ちょうど3か月ぶりくらい)。

自分はもともと映画館で映画を見ないタイプの人間だったのですが、最近は家族や友人に誘われて映画を見る機会が増えました。

また、新型コロナも相まって、映画館でこそ鑑賞できないものの、自宅(Ama〇n prime)でおすすめされた映画を見ることも増えている気がします。

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今回は、先月公開された「地獄の花園」を鑑賞しました。

wwws.warnerbros.co.jp

 

ざっくりいうと、ヤンキーOLの派閥争いの話です(本当にざっくりとした表現。登場人物のマジョリティはそう思っているのでは、という解釈)。

いい意味で解説はそぐわない映画だと感じたので、説明や考察じみた感想は書きませんが、一言でいうと「脚本がバカリズムさんだからこそ描けた世界」だと思いました。

自分は、テレビを全く見ない上に、芸能ニュースにも疎いので、友人に誘われてタイトルを聞いた以外、一切前情報なしの状態でこの映画を見ました。

ところどころコミカルで、喧嘩シーンにも「それはさむ笑?」みたいな一言がちりばめられており、おもしろかったです。

 

また、登場人物がとにかくたくさんいて、正直名前は覚えきれないのですが、皆さんビジュアルのインパクトがお強かったので「誰が何派だっけ?」と混乱することなく展開を楽しめました。個人的には、ザ・ヤンキーな方々のビジュアルがぶっ飛んでて大好きでした。

王道なヤンキー感前回の紫織さん、目力半端ない朱里さんと蘭さん、貫禄と気迫が強い「大怪獣」、無表情ぶりにぞくぞくする鬼丸さん、トムスン三銃士(このキャスティングとビジュアル考えた人、天才?)、総務部の赤城さんなど。ちなみに驚愕ぶりでいえば、トムスン三銃士と赤城さんがぶっちぎりでした。

※ちなみに、芸能ニュースに明るくないため、朱里さんと蘭さん、大怪獣、鬼丸さん以外は「顔見たことあるけど誰だっけ…」と記憶が映像に追いつかない状態でした。

 

そんな感じで、面白おかしくありつつ、迫力満点の映画を見て、明日からも仕事頑張ろうと(なぜか)前向きになれたのでした。

ちなみに、以下はネタバレになってしまいますが、映画を見終えた直後に自分が真っ先に思ったのは「天下より愛」でした笑。

気になる方はぜひ実際に映画をご覧ください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【復習】寝る時間を1時間早めるとうつ病リスクが下がる?

昨日の英会話授業で先生がシェアしてくれた記事がおもしろかったので復習がてらメモをまとめたいと思います。

テーマは ”Sleeping Just 1 Hour Earlier May Cut Depression Risk” 。訳文は本記事のタイトル通りです。

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この記事のタイトルにもなっていますが

Furthermore, the researchers found that moving a person's sleep time one hour earlier may reduce the risk of depression by 23%. Even moving it just 30 minutes earlier resulted in a 12% lower risk of depression.

調査によると、睡眠時間を30分~1時間早めることでうつ病のリスクが低下したといいます。

この理由としては、早く起き(て活動す)る人は太陽光を多く浴びるため、それが気分に影響する可能性があるようです。ここは本調査では深堀できていない部分のようですが。

The study authors said that this could be because early risers get more sunlight during the day, which can affect mood. Being a late riser in itself may also be depressing because it doesn't fit with typical work times.

ということは、寝る時間とうつ病のリスクは見せかけの相関関係にあり、実は睡眠時間よりも太陽光を浴びる時間に因果関係があるのかも?と思いました。

ちなみに、この調査で明らかにされていない点として、以下が指摘されています。

It's not clear if people who already sleep early could benefit from moving their sleep time even earlier, but those who sleep on the later side may.

 

未だ明らかになっていない点はあるものの、私自身は最近就寝時間が深夜1時とやや遅めなので、こういうメリットを示されると「早く寝ようかな」と思わされます。

※ちなみに今記事を読んだ日の就寝時間は前日より10分早めの、1時20分でした(オイ)。

ただ、最近いろいろあり、気分が滅入ることも多いので、この記事に書かれていることを踏まえて、少しずつ睡眠時間を早めようと思います。

さっそく、明日朝が早いので、8時間睡眠を確保するためには11時半には寝ないと危ない…ということで、今晩から始めたいと思います。

 

2021年5月の読書録

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ゴールデンウイーク中、することがないのでひたすら読書をし、これは今月の読書量かなり多くなるのでは?と期待していましたが、下旬ほぼずっと体調不良により、読書ペースがガタ落ちしました。

体調不良→食べる量が減る→ガソリン不足で走っている状態に→仕事と勉強で頭がガス欠…ということで読書をするほどの体力(が頭に)ありませんでした。

読書って頭使うんだなと思った次第です。

さて、そんな5月に読んだ本は、万城目学さんの著書と、再エネ関連が多めでした。

GWに時間があったので、せっかくなら分厚い万城目さんの小説読もうと思い立ったのがきっかけです。面白すぎて再読含め、5冊も読んでしまった。

そろそろ『とっぴんぱらりの風太郎』も買おうか迷い始めています(万城目さんの著書の中で一番分厚いけど…)。 

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3847
ナイス数:123

スキありオムライススキありオムライス感想
大好きな漫画家さんの1人。おじいさんとおばあさんの話は泣けるな…。羊の目さんて人生何回目なんだろ…(と思わせてくれるところが好き)。
読了日:05月31日 著者:羊の目。


世界の再生可能エネルギーと電力システム 電力市場編 (NextPublishing)世界の再生可能エネルギーと電力システム 電力市場編 (NextPublishing)感想
欧州や中国では、再エネ発電のメンテナンスを地域産業に落とし込んでいるということがわかった。発電インフラだけ作る(予算もそこだけには投じる)日本と異なり長期的視点で発電ビジネスが成り立っていると感じた。たしかに、地域産業にすれば、FITの利益もその地域に還元されていいよなあ…?と思う。そもそもエネルギー産業という枠組みから抜けて、地域産業と捉え直して導入・メンテナンスを続けていくことこそ、エネルギー的にも経済的にも持続可能性があるのでは、と思った(導入の是非と程度はさておき)。
読了日:05月31日 著者:安田 陽


余命3000文字 (小学館文庫)余命3000文字 (小学館文庫)感想
端的に言うと、好き嫌いが分かれる本だと思う。書店のおすすめの本棚にあったので手に乗ったが、自分の好きなジャンルではなかったかな。
読了日:05月23日 著者:村崎 羯諦


胃弱メシ お腹にやさしいグルメコミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)胃弱メシ お腹にやさしいグルメコミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
お腹壊してグロッキー中、見つけたので読んでみた。どれも美味しそうなので、そのうち行ってみたいな(いくつかのお店は残念ながらコロナの影響か何かで閉店していた)。あと、胃薬の豆知識が役に立った…。
読了日:05月22日 著者:マキゾウ,バーグハンバーグバーグ


蓄電池社会が拓く エネルギー革命蓄電池社会が拓く エネルギー革命感想
水素燃料電池について丁寧に説明されててわかりやすかった。今回は速読だったので、発電キャパ、水素などについて確認したいときにまたこの本に戻ろうかなと。 燃料電池により同時発電同時消費にとらわれなくなるものの、それには①シワのばし、②ピークアウトをずらす、③保存、の3つの用途があり一つの燃料電池で全てをこなすのは無理らしい。また、再エネ普及→電力化による電力需要増加になっても、電力とは別の観点(製品の安全性、燃費なの)から、引き続き省エネは求められるとのこと。
読了日:05月16日 著者:野澤 哲生


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)感想
ずっと家にあったのに、なぜだか読まなかった本。ロマンチックエンジン全開な内容。
読了日:05月13日 著者:森見 登美彦


「脱炭素化」はとまらない! ー未来を描くビジネスのヒントー「脱炭素化」はとまらない! ー未来を描くビジネスのヒントー感想
速読でざっと内容を把握。CDP等のイニシアチブや、発電周りの問題などが網羅的に取り上げられていたので、ざっくり脱炭素化を理解するのに良いと思った(イニシアチブの背景とか調べるのに疲弊していたので、この点とても助かる本)。わからない言葉が出てきたらまたこの本に戻って頭を整理する。脱炭素化はブームではなくトレンドで、昨今の盛り上がりが仮に収まったとしても、IT化やデジタル化のように今後もトレンドとして残るだろう、とのこと。また、今は電力部門に目が位置がちだが、脱炭素化で今後キーになってくるのは非電力部門。
読了日:05月12日 著者:阪口幸雄,松本真由美,江田健二


かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)感想
再読本。何度読んでも、最後に玄三郎が、マドレーヌに感謝を述べて亡くなるところは泣ける。猫の世界と人間の世界が入り乱れるストーリーは万城目さんならではという感じ。
読了日:05月09日 著者:万城目 学


べらぼうくんべらぼうくん感想
「3で割り切れない人生」を歩んできた万城目さんの浪人、大学、社会人、無職期間を綴ったエッセイ。「若者とは動き続ける生き物だ。対して浪人生とは留まることを強いられる生き物だ。」とあったが、自分の言葉を生み出し始めたのは浪人時代というのが逆説的で面白い。また、大学生は意味や成果を求めず、何者にもならずに生きられることがうまみであること、独りよがりは最初はエネルギーになるが最後は燃焼して頑固汚れになり、落とさなければならない、など自分じゃ文字に起こせない考えが文章になっていて、腑に落ちた。
読了日:05月09日 著者:万城目 学


パーマネント神喜劇 (新潮文庫)パーマネント神喜劇 (新潮文庫)感想
縁結びの神様が色々な人に言霊を入れて願いを叶える話。登場人物が多様で包括的な感想を述べるのが難しいのだが、端的に言うと、言葉のセンスが秀逸、神なのに緩く気楽に読める、良いお話だった。現実世界と、神の世界が交互に描かれるのだが、後者を小難しくなくやたらリアルにかけるのは万城目さんならではだと思った。個人的には神の言葉遣いが独特で、現代人離れしているのがよかった。ちなみに、1〜3話は気楽に楽しく読めるが4話だけはちょっと違う。捉え方は読み手次第だと思うが、自分は過去に住んだ場所の記憶と相まって、ホロリとした。
読了日:05月07日 著者:万城目 学


偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)感想
琵琶湖周辺限定で不思議な力が使えるある一族の物語(バトル含む)、という話。鹿男といい、ホルモーといい、万城目さんの知識と歴史に裏打ちされつつ奇想天外すぎるストーリーはいったいどこから湧いてくるのか、不思議でしょうがないし、引き込まれてしまう。【以下、完全なネタバレ】湖の力のせいで、主人公の恋は結局儚く終わってしまったのか(そこは、棗の秘術後も触れられていないため)わからないが、転校生としてやってきた生徒が「棗でない、棗という子」であり、妹ぐるみで涼介と仲良くなってくれると祈るばかり。
読了日:05月04日 著者:万城目 学


ホルモー六景ホルモー六景感想
再読。いろいろなところで、京都にゆかりのある人物や、『鴨川ホルモー』の登場人物が繋がっていくのがワクワクした。「丸の内サミット」は前回読んだ後オチを忘れたので初めて知る気持ちで読んだのだが、学生時代に読んだとき以上に面白いと思えた気がする。
読了日:05月03日 著者:万城目 学


檸檬(新潮文庫)檸檬(新潮文庫)感想
この作品の良さを理解できるようになるまでに、あと10年かかる気がした…。病める人ならではの視点と考えで書かれた文章という感じ…。
読了日:05月03日 著者:梶井 基次郎


人は感情によって進化した (ディスカヴァー携書)人は感情によって進化した (ディスカヴァー携書)感想
感情と理性は二項対立ではなく、お互い干渉しあっている、ということがわかった。が、全体的に議論が粗く、推測の域を出ないものが多い印象。狩猟採取時代から現代まで、時間軸のカバーは広いが、本書における進化のスタート地点(=狩猟採取時代)の考察は少なく、我々の祖先がどう生き、何が淘汰されたのかについてはほぼ触れられていない。人類の進化ではなく、単に人の感情に興味がある人が読むならこれくらいライトでもいいのかも知れないが。ただ、それで全ての感情が狩猟採取時代に必要だったものの名残だと断定してしまうのは乱暴かな。
読了日:05月02日 著者:石川 幹人


我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち (ブルーバックス)我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち (ブルーバックス)感想
原人、旧人、新人の移り変わりはグラデーションのようで、実は異なる種の人類が地球上に同時に存在していたり、混血したりしていたのでは、という説が新鮮だった。コロンブスの卵のように、考えればまあそうなんだろうとも言えるが、旧人が生きた時代に原人はすでに滅んでいたと思っていたので知識が正された感覚。他方、人類は多様だったのに、今はホモ・サピエンスしか地球上に存在していないのが、いっそう不思議に思われた。また、これまであまり深く研究されていなかったアジアが、人類進化の鍵を握りうるということも驚きだった。
読了日:05月01日 著者:川端 裕人

読書メーター

読書録-漫画編

読書メーターというアプリに読んだ本の著者情報を集計してくれる機能があります。

ただ、シリーズものの漫画などを登録すると、物語としては一つなのに、著者が重複して登録されデータがゆがむ…ということで、漫画は読んでも記録しないようにしていました。

とはいえ、好きな漫画や印象に残っている漫画もあるので、今日はそれをここに記録しようかなと。

最近読んだ本もあれば、だいぶ前に読んだので大まかなストーリーしか記憶にない本もありますが、備忘録も兼ねてリストアップしたいと思います。

 

1.MOGUMOGU食べ歩きくま

ツイッターやインスタもフォローするくらい好きなナガノさんの本。

いい意味で「意味不明」なストーリーと、おいしいものに関するイラストを投稿されていて、毎日通勤電車で見てニヤニヤしています。

 

「MOGUMOGU食べ歩きくま」は1巻と2巻があり、その名のとおりおいしそうなものを、くまちゃんが食べ歩くカラー漫画です。食べ物が本当においしそうなので、ときどき自分もくまちゃんに倣って同じお店に行ったりします。

MOGUMOGU食べ歩きくま(1) (ワイドKC) | ナガノ |本 | 通販 | Amazon

また、最近は「もぐらコロッケのうた」も販売されました。もぐらコロッケのうた、はもともとツイッターに投稿されていたものなので内容はすべて知っていたのですが、可愛いキャラと絶妙な理不尽さが良い…ということでドはまりして買いました(なんなら、LINEスタンプまで課金して買った)。

自分ツッコミくまの本 もぐらコロッケのうた (ワイドKC) | ナガノ |本 | 通販 | Amazon

 

2.サラリーマン山崎シゲル

先述のナガノさんのキャラとお話しが好き、と友人に伝えたところ、彼女から「サラリーマン山崎シゲル」もきっと好きになると思う、と言われました。そこで、インスタをフォローしてみたのですが、これまた世界観がシュール(なんでそんなこと思いつくの?)。

 

www.instagram.com

おもしろいねえ~と彼女に伝えたところ、なんと誕生日にこの本を送ってくれました。めっちゃシュール…(褒めてる)。

サラリーマン山崎シゲル (ポニーキャニオン) | 田中光 |本 | 通販 | Amazon

 

3.パティシエさんとお嬢さん

ツイッターをみていたらふと見つけて、あまりのピュアさとイラスト(特にお菓子)がおいしそうだったので、はまってしまい、本を購入しました。

先の2冊と異なり、シュールではなく、王道のいいお話(で、イラストがめっちゃおいしそう)です。

natalie.mu

ケーキを食べながら一気読みしました(尊かった)。

 

4.ベルサイユのばら

もともとは母が学生時代に買ったもの。最初はフランス革命について描いている漫画、という認識でしたが、フランス以外のアジア諸国の独立、自由を手に入れる歴史を学んだあと読むとまた違った印象も受ける漫画でした。経済格差についても描写されていますが、悲しきかなこれは現代にも通じているのでは…と思いました。

(こんなに血と汗を流して自由を手に入れたのに、帝国主義時代に他国から自由を奪うんだ…みたいな。日本もひとのこといえませんが。ベトナムが独立するときに、フランスに人権宣言をつきつけた、というのは皮肉ですね。)

ベルサイユのばら(1) | 池田理代子 | マンガ | Kindleストア | Amazon

ちなみに、フランス革命以外にも、ナポレオン、女帝エカテリーナ聖徳太子について描いた漫画もあります。ナポレオンはまだ読んだことがないので、いつか読んでみたいです。

 

5.テルマエ・ロマエ

母か父がドはまりして買ってきた本を、横流ししてもらって読みました。

映画化もされた漫画で、今日お痛点なさそうな古代ローマ現代日本が「風呂」を通じてつながる…という話です。ちなみに、作者のヤマザキマリさんのは『ヴィオラ母さん』という書籍も出されていて、こちらも面白いです。

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX) | ヤマザキマリ |本 | 通販 | Amazon

 

6.もやしもん

(農業専攻でもなければ、お酒も強くはない)父が、私の受験真っ盛り期に買ってきた漫画。試験範囲の内容は全くカバーされていないのですが、ハマって読んでしまいました。当時は未成年だったので、キャラが可愛いとか、大学生活ってこんな感じなの?と思いながら読んでいましたが、いまお酒が飲める年齢になって読み返すと、すごいいいガイドだな…と思わされます。

ちなみに、農大卒の方とお話しをする機会があった際、「大学では醸造の研究をしていたんだけど…(略)…。まあ、ざっくりいうと、もやしもんみたいなことをやっていたんだよ」と言われ、なるほど、あの漫画のようなことをしていたのか、と一気にイメージがクリアになった記憶があります。

もやしもん(1) (イブニングKC) | 石川 雅之 |本 | 通販 | Amazon

 

7.ガンカンジャ

4巻までは紙で購入したものの、5巻は紙での販売はせず、電子販売も未定、ということでいまだに結末を知らない漫画です(完結はしているようですが)。

この漫画の主人公のような壮絶な闘病はなかった(というよりも、あまりにも進行が早く、闘病開始前に亡くなってしまった)のですが、周囲に似たような経験があったので、なんとなくこのテーマに触れたいなと思い読み始めました。かなり重いテーマなので、読み終えるとしばらく何もできなくなりますが、当時の自分はどうだったろう、あのときあの人は何を思っていたのか…と、考えさせられます。

『ガンカンジャ』特設サイト | アスキー・メディアワークスの単行本公式サイト

 

他にも読んだ漫画はたくさんあるのですが、なんども読み返す漫画という意味では以下2種類が今の自分の好みなのではと思います。

  • 年齢がかわるにあわせて違う観点から楽しめるようになる漫画(ベルばら、もやしもん、ガンカンジャー)
  • 日常のいざこざから気分を解放してくれる内容(MGUMOGU食べ歩きくま等、サラリーマン山崎シゲル、パティシエさんとお嬢さん)

また思い出したら追記したいと思います。

I have been immersed in MAKIME world

今年のGWは全く予定がなかった。

チケットを購入していた公演は新型コロナで中止になり、自宅付近の店は軒並み休業。

時間はあるが、どこか遠くに行くのも憚られるので、家にいるよりほかにない、というGWだった。

そこで、普段仕事をしていたらなかなかできない、家でできることをやってやろうと思い、好きな作家さんの本を一気読みすることにした。

 

通常、私は読書を①電車での移動時間、②寝る前の歯磨きタイム、③就寝直前の十数分、のいずれかにすることが多い。

①は数十分とまとまった時間が取れるが、②③については、長くても10分程度の時間しか取れないので、どんどん引き込まれているタイプの小説を読むにはあまり適さないと自分で思っている(そのため、私は同時並行で複数の本を読み、ある本は①、ある本は②③の時間で読む、というような読み方をしている)。

①の時間では、主に小説や、ものすごく興味のある本を読むことが多い。そういう本は、いったん読み始めると途中で止めるのが難しいのだが、自分が目的地に到達した際、強制的に読書が中断される。後ろ髪惹かれながらKindleをオフにするのだが、これくらいの強制力がないと、私は読書をやめることができない。

先日、翌日朝7時に起きねばならなかったところ、前日の22時からとある小説を読み始めてしまい、結局深夜1時までかけて読み終えてしまった、ということがあった。翌日は予定15分遅れで起床し、予定より1本遅い電車に(走って)乗り、予定には間に合ったものの、終日睡魔と戦った。次の日にしんどい思いをするとわかっていても、強制力がないとなかなか読書をやめられないのである(少なくとも、翌日がしんどくなるよ、くらいでは抑止力にならない)。

また、GW以外は、読書時間はあるものの、本を一気読みするようなまとまった時間をとることが難しかった。平日はもちろんだが、大抵土日も何等か予定(外出とは限らない)があって、hour単位のまとまった読書時間を確保できる方が稀だった。

 

GWは(今年に限らず)仕事に行く必要もなかったし、(今年は)出かけるような予定もないので食事と睡眠以外のほぼすべての時間が自由時間になった。自由時間では、電車をを降りる時間に左右されることもなく、満足するまで本を読み続けられる。しかも、特に予定もないので朝から本を読めるし、夜も「明日早いからもう寝なくちゃ!」という焦燥感にかられる必要もない。

そこで、ずっと気になっていたが、なかなか手を付けられなかった、ページ数多めの本を読むことにした。

 

その作家さんの作品は、過去にいくつか読んだことがあり、自分はいったん本を読み始めたら手が止まらなくなる可能性が高いと経験上思っていた。しかも、物語のいろいろなところに伏線がはられているので、読み終えたあとにもう一度初めに戻って読み直す、というようなことをしてしまい、本を一冊読み終えても、読書が終わらないようなところがあった。

また、これはどの小説にも共通なのだが、私はいったんある小説を読み切ると、しばらくその世界観(?)から抜け出せず、考え方や物の捉え方をニュートラルに戻すのに少々時間を要する。そのため、特に世界観が独特な小説を読む場合は、読書後に心のリハビリタイムが必要になる。今回読もうと思っていた作品は、まさに独特な世界観(というか、設定)をもつ話なので、このリハビリタイムが確実に必要と思われた。

これは…もうGWに読むしかない。

そんなわけで、GWは思う存分小説の世界観に浸ることにした。

 

ちなみに、私が好きな作家さんとは、万城目学さんである。今回読んだ本は、読んだ順に以下のとおり。

www.kadokawa.co.jp

www.kinokuniya.co.jp

 

万城目さんの小説は、端的に言うとホラ話全開(褒めてる)という感じで、現実世界と、非現実的な世界が混じったストーリーが展開されていくものが多い。しかし、非現実的といっても「いや、そんなこと起こらんでしょ」と他人ごとに思うようなものではなく、読み終えた後に「ここにもしかしたらあいつ等がいるかも」と読者に思わせてしまうような「ないけどありそうな非現実」が展開される(正直、私の言葉で説明するより、小説を読んだ方が早い)。

そのため、本を読み終えた後もなかなかその世界観から抜け出すのが難しい。というか、抜け出さなくてもいいんじゃね、とさえ思ってしまう。ちなみに、上述の本を読んだ後、私はその世界観から抜け出すどころか、むしろ更なる深みにはまってしまい、万城目さん原作の映画を2本見てしまった。

 

www.shochiku.co.jp

※上述した『ホルモー六景』は、「鴨川ホルモー」の外伝のような位置づけなのだが、小説で書かれない人間模様にも触れられていて、とても面白い。

 

www.asmik-ace.co.jp

 

とにかく、どっぷり「マキメ・ワールド」に浸ってしまった。

しかも、映画を見終わった後、さらに2冊、万城目さんの本を購入してしまうという始末。ハマりすぎにもほどがある(現在読書中)。

GWは終わったが、私がマキメ・ワールドから抜け出せる気配は未だない。

2021年4月の読書録

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総括

4月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:5197
ナイス数:62

 

今月の個人的ベストは、森鴎外『雁』でした。

自分では文字に起こせないような感情の高揚、絶望、揺れ動きが書かれていて、ついつい登場人物に感情移入してしまいました。

森鴎外に限らず、夏目漱石の作品などを読んでも思うのですが、登場人物(人には言えないが自分で抱え込んでぐるぐる不要なほどあれこれ考えてしまう人が割と出てくる印象)の心の動きや悩み方に共感できるところが多く、それが文字にきっちりおこされているのがすごいなあと思いますし、ああ、この思い分かる、と思いながら(ときどき凹みながら)読むのが面白くて個人的に好きです。

 

読書録



ベルサイユのばら 愛蔵版(外伝) (Chuko★comics)ベルサイユのばら 愛蔵版(外伝) (Chuko★comics)感想
最近フランス革命関連の本を読み漁っていたら、ふと読みたくなって購入してしまった。この本(というか漫画)、親も持っているのに買ってしまい、一家に2冊同じ本があることに…笑。 オスカルの姪っ子のル・ルーが活躍する喜劇なのだが、登場するのは宝石やお金、身分に目が眩んでしまった人たちばかり…。彼らが引き起こす事件は血生臭く、政治の臭いもしてオエ…という感じなのだが、ル・ルーをはじめとした登場人物によって暗くなりすぎず、面白く終わるようになっていて、何度も読みたくなるストーリーだった!
読了日:04月30日 著者:池田 理代子


逆説の生き方 (講談社+α文庫)逆説の生き方 (講談社+α文庫)感想
人生万事塞翁が馬のような話がたくさん。あの時は辛かったが、振り返ってみればあのおかげで今幸せ(とまで思わずとも、糧になった)と思えることは多々ある。
読了日:04月29日 著者:外山 滋比古


正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ感想
何かの番組で著者のことを知り、買って読んでみた。セクシュアリティに限らず、誰しもなかなか人に言えないことを持っていると思うので、その意味ではLGBTQであるかにかかわらず何かに悩んでポジティブになれない時に読むと心が救われる気がすると思った。 また、本筋からそれるが、人を救うための宗教なのに、その教えによってLGBTQであることに苦しむ人がいるということにハッとさせられた。ただ、そこで他の宗教批判はせず「仏教ではこういう考えもありますよ」と柔らかく新しい視点を添えてくれるところに、著者らしさを感じた。
読了日:04月28日 著者:西村宏堂


超訳 自省録 よりよく生きる (ディスカヴァークラシックシリーズ)超訳 自省録 よりよく生きる (ディスカヴァークラシックシリーズ)感想
人皇帝(ストア派)のマルクス・アウレリウス・アントニヌスの瞑想記録ノート。他人の啓蒙というより自身を諭す感じで書かれている。自省録のように自分が思うことを書いてふりかえるのは、思考を整理する上でよい、というメッセージがよかった。自分も時々そういう日記を書くが、それは無駄なことではなさそうだ。
読了日:04月26日 著者:マルクス・アウレリウス


2000年前からローマの哲人は知っていた 死ぬときに後悔しない方法 (哲人に学ぶ人類の知恵シリーズ!)2000年前からローマの哲人は知っていた 死ぬときに後悔しない方法 (哲人に学ぶ人類の知恵シリーズ!)感想
『人生の短さについて』を読んだ後、もうちょい時代背景とか知ってから読んだ方が良かったなと思い、こちらを手に取ってみた。特殊な時代背景の元で主張されるのは人生はどれだけ生きたかよりもどう生きたかが大事で、「どう生きるか」にはどう死ぬか考えることも含まれるということ。皇帝の気まぐれで気に入らない人がすぐ処刑されるような、死と隣り合わせの状況ではこういう考え方も生まれるのかと思わされる。セネカの主張もインパクトはあるけらど、それ以上に社会が人の考えにいかに影響を与えたかを知らしめてくれる本だと思った。
読了日:04月24日 著者:セネカ


すてきな素敵論 (講談社+α文庫)すてきな素敵論 (講談社+α文庫)感想
タイトルだけ見て読んでみたら、男女ともにというよりは、男性に焦点を当てた本だった。半分くらいは自分もこうなれたら素敵だな思う内容で、半分くらいは「そこまでしなくてもいいかな?むしろ、それができていないと素敵ではない、と思われそうでなんだか窮屈に感じてしまうなあ…」と言う内容だった。本書にもあったけど、人の価値観はそれぞれなので、素敵と思うかも人によって違うので、59全部やらずとも自分の価値観に合うものを取り入れていけば十分素敵なんじゃないかと思った。
読了日:04月21日 著者:松浦 弥太郎


最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)感想
一気読みしてしまった。自分が患者だったら、自分の大切な人が患者だったら、この本に出てくる患者さんのように決断をできるか?3人の医者をどう思うか?生き方と死に方を考えさせられた。 ただ、今の自分には重すぎた…。思い出すもの、込み上げるものが多すぎた。
読了日:04月21日 著者:二宮敦人


特殊清掃特殊清掃感想
メメント・モリ…。忘れてはいないが、角が取れてしまった記憶が蘇ってきた。読んでよかったと思う。思ったよりライトな書きぶりで、あっという間に読み切ってしまった。
読了日:04月20日 著者:特掃隊長


雁 (新潮文庫)雁 (新潮文庫)感想
一言で言うととてもよかった。舞姫より好き。自分は、岡田を目で追うお玉の感情が痛いほどわかるなあと思った。あと少し、全てのことがずれたらお玉さんと岡田はどうなっていたんだろう…?本文の範疇外だが、岡田があの日を最後にドイツに行くと聞かされたお玉はどんな気持ちだったんだろう…と想像すると苦しくなる。
読了日:04月19日 著者:森 鴎外


老人と海 (光文社古典新訳文庫)老人と海 (光文社古典新訳文庫)感想
このジャンルはほぼ読んだことがなかったものの、新訳がわかりやすく、思った以上にスイスイ読めた。スイスイ読んだが故に一点後悔があるとすれば、この本を「老人」の漁と同じく3日かけて読んだら、「老人」の辛抱強さがより感じられて面白かったかも。巨大な獲物であり兄弟分でもある魚をとらえて、陸に戻るまでの文章にこっちまでドキドキした。
読了日:04月18日 著者:アーネスト ヘミングウェイ


地球温暖化と戦う 再生可能エネルギー&環境技術ビジネス地球温暖化と戦う 再生可能エネルギー&環境技術ビジネス感想
分散型エネルギーの「分散」は、機器別(電源別?)、エネルギーの種類別などの複数の見方があるとわかった。ざっくり用語解説もしているので、とっかかりで読むには良い。なお、誤字がやや多め笑。
読了日:04月17日 著者:瀬川久志


人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)感想
前半は派の名の通り、ストイックな内容が多いが後半は愛情など感情についても触れられている。前半を端的にまとめると、人工的な名誉にしがみつかないこと、忙しさ(心を亡くすこと)から解放されること、今を生きること(噛み砕いて言えば、明日やろうは馬鹿野郎に近い)が大事。現代にも通じるメッセージだが、巻末の時代背景も合わせて読むと理解が進む。中盤で印象に残ったのは、悲しみは紛らわせるより克服した方がいいということ。これは現代も同じかも。悲しみも理性に服従させる(具体的には学問が良いそうだ)ことで永久に鎮まるという。
読了日:04月15日 著者:セネカ


入門 国際収支―統計の見方・使い方と実践的活用法入門 国際収支―統計の見方・使い方と実践的活用法
読了日:04月13日 著者:日本銀行国際収支統計研究会

 


もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。 (講談社+α文庫)もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。 (講談社+α文庫)感想
ソフトで優しい啓蒙書という感じ。今から何かちょっと始めてみようか、という時に読んで参考にするのがよさそう。
読了日:04月12日 著者:松浦 弥太郎


山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた感想
実験で仮説が立証されなくても、がっかりせずにおもしろいと思えるのがすごいなと思った(自分はそんなふうにプラスの認識を持てるだろうか…?)。がっかりしないのは、長期的な”vision”を持っているからなのかもと思った。実験はその実現のための手段でしかなく、苦労が報われるかと言った個人的な満足感よりも、真実を知ってvisionを実現させたいという思いがあるからこそなのかなと。
読了日:04月11日 著者:山中 伸弥,緑 慎也


マリー・アントワネット 下 (角川文庫)マリー・アントワネット 下 (角川文庫)感想
上巻とは違うマリーアントワネットの姿が描かれていて、彼女は危機に陥って初めて頭を使い、自分が何者なのか、果たすべき義務はなんだったのかを自覚したのだなあと思った。他方、ルイ16世は最初から最後まで優柔不断だったんだなあという印象(それが彼の最後を立派に見せたのかもしれないが)。 フランス革命の事実と背景について知るのであれば安達さんの『物語 フランス革命』を読んだ方がいいかもしれないが、歴史小説であるということを割り切れば、本書は人間の描写(や評価)を細かくしていて面白い。
読了日:04月10日 著者:シュテファン ツヴァイク


かんたん解説!! 1時間でわかる 太陽光発電ビジネス入門 (NextPublishing)かんたん解説!! 1時間でわかる 太陽光発電ビジネス入門 (NextPublishing)
読了日:04月10日 著者:江田 健二

 


マリー・アントワネット 上 (角川文庫)マリー・アントワネット 上 (角川文庫)感想
「読ませる」文章で、それなりのページ数あったがあっという間に読んでしまった。平凡な人が非凡な立場になって、歴史に呑み込まれていく様子を綴っている。これまで読んだフランス革命の本と異なり、これでもかと言うくらいルイ16世と王妃(マリーアントワネット)を批判していることがこの本の特徴という印象。こんなにも勉強と読書と考えることが嫌いで、浅はかな人がいるのか…と思わされた。そりゃ、彼女を標的にして革命も起こりますわ…。
読了日:04月09日 著者:シュテファン ツヴァイク


人体600万年史(下):科学が明かす進化・健康・疾病人体600万年史(下):科学が明かす進化・健康・疾病感想
下巻では主に現代の人類(つまり私たち)が悩まされるミスマッチ病について説明している。ミスマッチ病は、人類の進化以上のスピードで環境が変わってしまったこと、またそれへの適応とそれによって失うものをトレードオフした結果出来上がったものだと理解できた。例えば、あれだけ痛い思いをした親知らずもまさにミスマッチ病の一つであり、なんで進化の過程で無くならなかったのかと思っていたけどこの本を読んだら「むしろ、親知らずを不要にしたのは我々の方だったのか」と言うことに気付かされた。
読了日:04月06日 著者:ダニエル・E・ リーバーマン


EXTREME TEAMS(エクストリーム・チームズ)--- アップル、グーグルに続く次世代最先端企業の成功の秘訣EXTREME TEAMS(エクストリーム・チームズ)--- アップル、グーグルに続く次世代最先端企業の成功の秘訣感想
それぞれの組織にあったチームを作り、全体最適を目指していることがわかった。だから、素晴らしいチーム同士比べると全く逆のことをしているケースもある。これを真似ればすぐ良いチームになる、みたいな特効薬はなく、採用から、評価までしっかりリソースを投入してこそ良き企業文化が生まれるのだと感じた。
読了日:04月01日 著者:ロバート・ブルース・ショー

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