読書録~看書便條~

読書録ブログです。小説、趣味、仕事の本などいろいろ。Kindle Unlimitedにお世話になっています。

【読書録】人生の短さについて 他2篇

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あまり哲学書は読まないのだが、最近仕事関係の本を知識習得目的で読むことが続いたので、反動で抽象的な本が読みたくなり、入手。時期的に、人生とか、生死について考えたい気分だったこともあり、さくさく読めてしまった(翻訳様様だった)。

 

書籍情報

セネカ、中澤務『人生の短さについて 他2篇』、光文社、2017年

印象に残ったところ(抜粋)

  • 先延ばしは、人生の最大の損失なのだ。先延ばしは、次から次に、日々を奪い去っていく。それは、未来を担保にして、今このときを奪い取るのだ。生きるうえでの最大の障害は期待である。期待は明日にすがりつき、今日を滅ぼすからだ
  • たとえば、だれもが認めてくれるだろうが、なんの役にも立たない雑学の研究に熱中する人たちは、いかに一生懸命であっても、なにもしていないのと同じだ。
  • 名誉の称号とか、記念碑のようなもの――すなわち、なんであれ、功名心を満たすために[元老院で] 決議されて公布されたものとか、労役によって建てられたもの――は、いずれは滅び去る。長い年月がすべてを破壊し、変化させてしまうのだ。
  • 限度を越えた大きな悲しみは、どんなときでも、言葉を選ぶ力を奪い去らずにはおきません。じっさい、それはしばしば、声そのものすら奪い取ってしまうのです。

所感

そもそも、この本を読もうと思ったのは、人生は短いと思わされる出来事が数年前のこの時期に起こり、それ以降、毎年この時期に人生について考えたくなるからだった。

実際に読んでみると、現代に通じる部分もありつつも、当時の特殊な時代背景への理解なしにはこの本の内容を消化することはできないと気づかされた。著者は、古代ローマの哲学者だが、当時は愚帝による統治の時代であり、処刑は他人ごとではなく、誰でも突然命じられる可能性があったようである。そのような状況では、数年後どころか来週自分が生きているかの保証さえなく、否応なく人生の使い方、死について考えざるをえなくなるだろう(脱線するが、当時の手記や文章、はやった物語等を通じて、ある状況が人々や社会にどのような影響を与えるかを考えるのが文学なんだろうなあ…と思ったりした)。

この本を読んで感じたことは、人生は突然終わりかねないので、明日に思いをはせるよりも今を生きることが大事、ということだった。乱暴に言うと「明日やろうは馬鹿野郎」という感じ。

また、今をどのように生きるか考えると、人工的に作られた肩書や名誉を追い求めて生きるのは時間の浪費であり、社会に求められる役割を果たすことが大事なようだ。前者はいずれ滅び、忘れ去られるが、後者は語り継がれ、作者の命が尽きた後もその考えや生み出したものは残り続ける(その意味で、時間を超えることができる)という。

前者に時間を費やすのは無駄であり、それは人生を短くしかねない。他人からの評価のためではなく、社会に必要なもののため、何かをよりよくするために時間を使いたいなと思った。

 

【読書録】逆説の生き方

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高校時代は現代文が苦手だったので、よく登場されるこの方に対しても苦手意識があった。ただ、あれから云年たって社会の荒波にもまれ、理不尽なことや苦痛を経験すると、その緩衝材としてあれだけ苦手意識があった方の文章を自分から追い求めてしまうから不思議なものである。

書籍情報

外山滋比古逆説の生き方』、講談社、2016年

その時はマイナスの経験と思えることも、じつは人生にとってはプラスであり、逆もしかり、という逆説が人生においては生じることを綴った本。

 

印象に残ったところ(抜粋)

  • 〝どうせ〟は、すべきことをしないですまそうとして、自分を 欺くせりふである。

  • どんなに誠実な努力をしてみても、どうしても達することのできないことが、いくらでもある、というより、それがむしろ普通である。若いときは生意気だから、不可能はないように考えがちだが、それを正してくれるのが経験、失敗経験である。

  • 努力、人事の限界を知れば、人生は気が楽である。すべてを自分の責任とするのは、いかにも、りっぱなようであるが、その実、うぬぼれであり、不遜である

  • 世の中を敵と味方の二つに分けるのは粗雑な考え方である。敵はにくいもの、われに害を与えるものなりときめて、敵の効用ともいうべきものに思い至らないのは未熟である。たくさん敵があれば、それはむしろ天の配剤だと考えて感謝するくらいにならないと豊かな人生を送ったとは言えないだろう。

所感

何か悪いことが起こったとき、それを自分にとって良いこと(糧)と認められるようになるには多少の時間を要するが、そう思えることもあるはずなので、嫌なことがあっても逆説的に考えて生きよう、というのがメッセージなのかなと思った。

逆に、いま順風満帆であることが、将来の自分の足元をすくうことになりかねないという自戒も必要なのだろうと思った。今思えば、自分の高校受験(何年前の話だ…)で似たようなことがあったな…。学力試験を受けていれば(正確に言うと、試験のために3月まできちんと勉強していれば)、もうすこし高1の成績はよかったかもしれない。この本に出てくる、「以前から周りから優秀と言われたが進学するとその自信が揺らいだ学生」みたいになってしまった。

サムネの写真

リンゴ写真を使ったのは、本書の中で例え話としてリンゴが登場するからです。

傷がついたリンゴはその見た目ゆえに売れないのですが、実はそういうリンゴの方が味は甘くておいしかったりするという逆説的な話です。

(蛇足ですが、ドンピシャなリンゴの写真は見つけられなかった…みんな写真綺麗すぎる笑)

 

Renewable energy

1年半くらい英会話を細々やっているのですが、最近は話題のトピックについて知識を深めようということで、テクノロジーやら環境保護やらをテーマにした教材を使っています。

今週からしばらく環境保護をテーマにしたレッスンが続くのですが、ちょうど仕事にも関わるので覚えたいし、復習にもなりそうということで、このブログに習ったこととか書き連ねたいと思います。

本日のテーマは再生可能エネルギーで、生憎まだレッスン完了しておらず、一部の教材が閲覧不可(レッスン完了後に全て見られるようになる)ので、記憶を掘り起こして復習したいと思います。

なお、語彙は中級レベルです(そんなに難しくはない)。 

Vocabulary

renewable

alternative

fossil fuel

naturally

replenish

先生とのディスカッション内容

Renewable energy can be an alternative resource. Renewable energy includes solar energy, wind energy, hydropower, tidal energy, geothermal energy, biofuels and waste energy etc. Especially for soul energy and when your energy they can be replenished naturally, so we don’t have to care about the stock of these resources. However renewable energy has some disadvantages such as high cost of introducing and energy efficiency, so just introducing much more renewable energy can cause problem for consumers and industry. That’s why we have to consider energy balance.

In Japan most of electricity is generated by fossil fuel and nuclear power. In terms of a greenhouse gas emissions, nuclear power generates less carbon dioxide comparing to fossil fuel, but it has disadvantages such as risk for both environment and human beings.

 

先生と話していて、日本=原発というイメージが強いらしく、このあたりの意見を結構聞かれました。

 

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写真は、台湾は台中の風力発電地帯。発電できるくらいに風が強い場所だったのですが、あいにく大雨で、一緒に行った友人とその家族ふくめ、全員全身ずぶ濡れになりました。よく風邪ひかなかったな…笑

捨てる勇気がほしい

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私の仕事はざっくりいえば資料を集めて文章を書き、読み手に情報をお届けすることです。そんなわけで、仕事の半分くらいは文章を書き、残りの半分は文章を書くための情報収集やその準備等に費やされています(あくまで肌感覚)。

そして、まだまだ若輩者なので、十中八九、書いた文章は上司に添削いただきます。

こういう情報も追加できない?

話がやや飛躍してるから、説明追加してくれる?

などなど、情報を追加するような指摘が入ることがほとんどなのですが、ごくたまに

ここは削ってもいいかも

ここは落としましょうか

という指摘が入ることがあります。

 

添削後の修正コストで言えば、前者の情報追加要求の方が圧倒的に大変なのですが、後者の指摘をされると

せっかく情報集めたのに、削っちゃうのか

…と切ない気持ちになります。

とくに、ある程度時間をかけて書いた文章がカットされるというのは、さみしいです。

このブログをしたためる数時間前に、まさにその状況に陥りました。

1時間くらいかけて調べた内容を、文章におこしたのですが、上司の添削であっさりカットされてしまいました笑。

文章を考えた立場としては、自分が生み出したものを削られるのは「非常に嬉しい」とはいいがたいです。ただ、添削前後で文章を比較すると、たいてい削られた後の方が文章の内容がシンプルで読みやすくなります。そのため、削るよう指示した上司に対して何か感情を抱くことはなく、

「あ、削ってよかったわ」

と結果的にはプラスに捉えて終わることがほとんどです(すべてではない笑)。

 

捨てられないのは、執着しているからなのかもしれない…

頑張って情報を集めた分だけ、その情報をもとに書いた文章が削りにくくなるというのは、執着ともいえそうです。

頑張って書いた文章だからできるだけ残そう、と考えると、そこは部分最適になるかもしれませんが、文章全体を読んだときに余計だと感じたり、話がそれるような感覚を抱くことがあるかもしれません。木を見て森を見ず、ではないですが、執着しすぎて全体最適になってない、ということが生じかねません。

頑張るのはいいことですが、頑張ったから削らない、というのは自己満でしかなく、その文章を作る本当の目的が霞んだ状態かもしれません(怖)。

 

以前、ある上司に

「若い人にこそいうアドバイスなんだけどね、『捨てる覚悟』をお持ちなさいね

と言われました。加えて、

「ついつい頑張りを見せたくて、自分はここまでやったと伝えたくて、集めた情報全部相手に伝えてしまう人が時々いるんですよ。ですが、大事なのは量よりも質で、関係が強くない事柄まですべてまとめて伝えてしまうと、聞き手はかえって本質を見抜きにくくなる。情報の多さだけが評価対象ではないので、集めた情報でも、今回は使えなさそうだなと思ったら、潔く削った方が、意外といいもんですよ

とも言いました。

 

たしかに、書き手ではなく読み手や聞き手の立場になるとき、本筋から離れた話がおおいとつい

蛇足だな

とか

枝葉の議論は良いから簡潔に要点だけ教えてくれ(で、はよこのミーティング終わらせて)

と思うことが多々あります(すいません、口が悪くて)。

執着で残された情報って、正直聞き手と読み手にとっては「いまはいらないかな」というものだったり「なんでこの情報ココでだすの?」と混乱を生じさせられるものになりやすい気がします。

 

頑張るのはいいけれど、それで執着を生み出してはもったいない。

「がんばったから消したくない」というベッタリしたこだわりを持ちかねないことを自覚し、これは本来の目的にそぐわないなと気付いたら、多少切なくてもべりっとはがして捨てる勇気も大事ですね…。

それがうまくできたとき、私の文章へ入る赤はわずかに減るんだろうか…笑

電力まわりの用語と単位

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再生可能エネルギー(以下、再エネ)のことを調べていたら、似ているが意味は全く異なる単語やら、初めて見る単位やら、新しいワードとの出会いが多かったので、まとめてみようと思います。

日本語なのにわからない言葉多すぎて、我ながら苦笑でした。

 

設備容量:設備のキャパのこと。

発電量 :実際に発電した量。発電携帯によっては、効率の良し悪しによって、設備容量=発電量とならないこともある。

ちなみに設備容量のことはcapacity、発電量はenergyって言ったりするようだ(予想以上にシンプルな表現)。

https://ghblp.org/wp-content/uploads/2018/12/capacity-and-energy.pdf

 

定格容量:単位はkVAやkW。理論上発電できる電気のこと。ただし、電気には働かない電気があり、定格容量の何割かしか発電できない。この実際に発電できる仕事量を定格出力(kW)という。つまり、定格容量≧定格出力

 

CO2eq:Gas Emission in CO2 equivalentの略。二酸化炭素換算値。温室効果ガスの排出量を地球温暖化係数(GWP)を用いて CO2相当量に換算した値。例えば100万t CO2eqは、二酸化炭素100万トン相当ということになる。

地球温暖化係数(GWP)二酸化炭素を基準にして、ほかの温室効果ガスがどれだけ温暖化する能力があるか表した数字。ガスによって温室効果には差異がある(という大前提を、調べるまで知らなかった)。例えば、二酸化炭素に比べメタンは25倍温暖化する能力がある。1t のメタンが排出されたとすると、25t-CO2、二酸化炭素換算で25t の温室効果ガスが排出された、ということになる。
(出典)
4-4 地球温暖化係数(GWP)について | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

 

ちなみに、太陽光発電関連で知った用語はこっちにもメモ済。

mang2guo3.hatenablog.com

 

余談ですが、国際再生可能エネルギー機関によると、2020年末時点の世界の再エネ設備容量は2,799GWとのことです。

www.irena.org

参考

環境省サプライチェーン排出量算定におけるよくある質問と回答集」2016年、

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/files/tools/QandA.pdf

、2021年4月16日閲覧

全国地球温暖化防止活動推進センター「地球温暖化係数(GWP)について」、https://www.jccca.org/faq/15950、2021年4月16日閲覧

地球環境研究センター「日本温室効果ガスインベントリ報告書」2020年、

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg-mrv/unfccc/material/NIR-JPN-2020_J.pdf、2021年4月16日閲覧

 

 

【読書録】かんたん解説!! 1時間でわかる 太陽光発電ビジネス入門 (NEXTPUBLISHING)

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最近話題のサーキュラーエコノミーやカーボンニュートラルについて勉強せねばと思っていたところ、ちょうど電力回りの知識を収集する必要がでてきたので、読書録をば。

今回読んだのは以下の書籍。

nextpublishing.jp

タイトルのとおり、だいたい1時間くらいで、太陽光発電ビジネスの概要が理解できます。そこまで難しい言葉遣いもないので、発電・電力・インフラに詳しくない自分でもスムースに読めました。

以下、メモです。

 

<目次>

  

基礎知識

太陽電池とモジュール

モジュール:太陽電池セルとよばれる小さな板をつなぎあわせたもの。モジュールを組み合わせたものはアレイと呼ぶ。通称太陽光パネル太陽光発電協会さんの説明がわかりやすい。

(参考)太陽電池とは |太陽光発電基礎知識|JPEA 太陽光発電協会

 

モジュールの構造は大きく分けて3種類

  • スーパーストレート構造(防水性に優れる)
  • サブストレート構造(軽量)
  • ガラスパッケージ構造(建材用として多く使われる)

(参考)太陽電池モジュールの構造 | 太陽光発電の仕組み

 

発電のシステム

太陽光発電システムは、住宅用(10kW未満)と公共・産業用(10kW以上)に大別される。

住宅用:モジュール、接続箱、PCS、分電盤、電力量計、モニタ

公共・産業用:①系統連系型システムと、②独立型システムに大別。

(参考)太陽光発電の「独立型」と「系統連系型」 どんな特徴がある? | 太陽光発電システムの専門商社 ソーラーデポ

 

注:PCSとはパワーコンディショナのこと。太陽電池で発電された直流電力を交流電力に変換する。交流電力は、いわば我々がコンセントから利用している電気のようなもの(浅い理解)。下記サイトがわかりやすく説明をしてくれている。

(参考)太陽光発電のACとDCってなに?意外と知らない電気の直流と交流

 

発電をはかる言葉の定義

公称最大出力:JIS規格基づく、モジュール1枚分の最大出力(発電量)

太陽電池のシステム容量太陽電池モジュールの公称最大出力量の合計値。

発電出力:単位時間当たりの発電エネルギー量。よく使う単位はkW(1000W)。

発電量:ある期間内に発電したエネルギー量。よく使う単位はkWh。

変換効率/発電効率太陽電池が受け取った光エネルギーを電気エネルギーに変換する割合。セル単位とモジュール単位がある。

設備利用率:その発電設備が一定期間に100%の出力で発電を続けた場合に得られる電力量に対して、実際に得られた電力量の合計。

 

太陽電池のシステム

シリコン系:さらに4つに分類される。現在最も普及している。

化合物系:シリコン以外の物質を組み合わせた太陽電池。さらに4つに分類される。

有機:次世代型太陽光発電システムとして期待されている。さらに2種類に分類される。

量子ドット:量子ドットという非常に小さい半導体を使用。理論上他の太陽電池よりも変換効率が圧倒的に高い。ただし現在は実用化に向けて様々な課題がある。

(参考)

NEDO再生可能エネルギー技術白書」P.7、https://www.nedo.go.jp/content/100544817.pdf

有機系太陽電池 | 太陽光発電の仕組み

NEDO「『量子ドット』は高効率太陽電池の切り札か(米国) 」、https://www.nedo.go.jp/content/100105578.pdf

 

日本における取組

日本における太陽光発電の普及

地域別太陽光発電→日照時間と快晴日数率により、国内でも異なる。東日本や太平洋側は日照時間が短い傾向。データを見ると、九州の普及率が高い。

ちなみに、太陽光発電設備を有する住宅数は上昇中で、2016年時点で約219万戸。

(参考)総務省統計局「全国消費者実態調査 結果ニュース」

https://www.stat.go.jp/data/zensho/2014/pdf/h26news.pdf

 

太陽光発電に対する日本の取り組み

PV2030とPV2030+:太陽光発電ロードマップ

太陽光発電の加速的普及と、解決すべき課題やシナリオの明確化が目的。

2004年のPV2030を見直したPV2030+を2009年に発表。PV2030+とあるが、PV2030+では、2050年までに1次エネルギー需要の5~10%を太陽光発電で賄うと想定して2050年までを見据えたロードマップ。

(参考)新エネルギー・産業技術総合開発機構

「太陽光発電ロードマップ(PV2030+)」を公開 | NEDO

 

FIT(Feed In Tarif):固定価格買い取り制度

太陽光などで発電された電力を通常価格よりも高い価格で買い取る制度(しかも長期で)。日本では2009年の余剰電力買い取り制度から、2012年にFITに移行。2017年には改正FIT法が施行された。太陽光をふくむ、5つの再生可能エネルギーが対象。

ちなみに、スペイン、ドイツ、フランス、イタリアなどの欧州各国でも導入が進んでいる。

(参考)経済産業省

制度の概要|固定価格買取制度|なっとく!再生可能エネルギー

 

再生可能エネルギー発電効率

発電方法によって異なる。

一般的な太陽光発電システムでは約20%(思ったよりも少ない…)。ただし、太陽光発電は天候に左右されるため、日本における平均的な設備利用率は12%程度(これまた思った以上に少ない…)。

 

その他の再生可能エネルギー発電効率

風力発電:最大60%程度。

バイオマス発電:20%程度。

地熱発電:10~20%程度。

水力発電:80%。水の位置エネルギーを全て活用できるため。

ちなみに、IEA(2020年6月)によれば、容量・発電量共に足元でもっとも利用されている再生可能エネルギー水力発電

(参考)IEA

www.iea.org

 

感想とメモ

  • 思ったよりも太陽光発電の発で能率は低い(風力も然り)。よく考えたら夜間の発電ができないという意味で、天候の制約をかなり強く受けてしまう発電方法だなあと気付かされた。
  • 太陽電池にもいろいろな種類がある。住宅用と公共・産業用で異なる。
  • 資料探しは、公的機関であればNEDO総務省(普及状況とかみるのによい)、IEAあたりがでてきた。ほかにも世銀とかOECDとかも色々出してた(メモにはしなかったが)。

 

まとまっているようでまとまっていませんが、今回はこの辺で。

2021年3月の読書録

 

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総括

3月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:2879
ナイス数:27

 

今月の個人的ベストは安達正勝さんの『死刑執行人サンソン』。

『物語 フランス革命』も甲乙つけがたいくらいい本だったのだが、前者は死刑制度とそれが存在する社会に生きる市民の、死刑に対する見方、死刑執行人に対する見方を突き付けてくれる、という歴史にとどまらない新しい視点をもたらしてくれたので、1位。

これまで、アジア関連の本をメインに読んできたけれど、アジアも当時のフランスも、自由を求めているという点では共通していて、我ながらなぜ今まで読まなかったのか、と不思議に思った。

 

読書録



相対化する知性 人工知能が世界の見方をどう変えるのか相対化する知性 人工知能が世界の見方をどう変えるのか感想
ディープラーニングについての説明がわかりやすかった。後半は結構哲学的な内容だった印象。
読了日:03月28日 著者:西山 圭太,松尾 豊,小林 慶一郎

 
WTO法―実務・ケース・政策WTO法―実務・ケース・政策
読了日:03月25日 著者:滝川 敏明

 

 
物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)感想
フランス革命の意義と、実は取りこぼされた視点を知ることができる。歴史の話は本を読めばわかるので、個人的に印書に残った点を挙げると、フランス革命の中で作られた「人権宣言」は、法の下では人は平等であると言いつつ、「人」から女性は排除されており、選挙権もなかった。革命には女性も参加したのに、徐々に民衆優位になると「女性は家庭に戻れ」という風潮が生まれるという矛盾があった。また、フランスはその後ベトナムを植民地にするのだが、ベトナム独立時に人権宣言を突きつけられるというエピソードが特大ブーメランだなとも思った。
読了日:03月21日 著者:安達 正勝

 
死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (集英社新書)死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (集英社新書)感想
死刑執行人からみたフランス革命と法を綴っている。内容もそうなのだが、まるでサンソン自らが書いたかのような文章で寝るのを忘れて読んでしまった。最後にサンソンが、人は死刑執行人を蔑むのに、なぜ死刑を以って正義とするのか?と言っていたのを聞いて、死刑制度への見方が根本的に変わった。死を忌み、死刑執行人を差別するのならば、死刑をもって秩序を保つというのはどう考えても矛盾。ただ、その視点が死刑制度をめぐる議論から欠落しているように思える。ちなみにこの本、舞台化するらしく、ヘビーなテーマだが絶対見にいきたいところ…。
読了日:03月19日 著者:安達 正勝

 
Grief: An Emotional Roller CoasterGrief: An Emotional Roller Coaster感想
グリーフとはジェットコースターのようなもので、①気持ちが上り坂もあればものすごい勢いで下るような時もあるし、平坦で落ち着いた時もあるもので、②みんなで乗っていても、反応は人それぞれだという。自分の経験を振り返ってみても、ある出来事に対して、自分と周りの人が見せた反応は少しずつ違っていたなと思う。グリーフとは、与えてあげられなかった、行き場を失った愛なんだよ、というメッセージが個人的には好き。
読了日:03月17日 著者:Keith Click

 
カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?感想
人間は自分たちの価値尺度と、行動でもって動物の特徴を決めがち。さまざまな生き物について「なぜそうなったのか」と「人間の抱くイメージは本当か?」を紐解く本だが、結果として人間の認知と価値によって動物(カラスとか、マンボウとか)のイメージがいかに歪んでいるかに気付かされる。あと、作者の語調が適度に緩いので読みやすい。
読了日:03月14日 著者:松原 始

 
WTO入門WTO入門感想
専門的内容が素人にもわかりやすく説明されている本。だいぶ前の本なので数字やルールの内容は古いが、基礎を押さえるには良い。序章にも書いてあったけど、この分野について、企業や国民に対する影響を示している本はあまり多くない印象を持っている。法律の専門家がこの分野をフォローしていて、どうしてもアカデミックな価値が強調されがちというのもあるのだろう。ただ、本書ではアカデミック分野の専門家もわかりやすくWTOについて説明してくれている。個人の主観だが、入門書としては『WTOFTA法入門』に並ぶおすすめ本。
読了日:03月13日 

 
よくわかるM&A (入門マネジメント&ストラテジー)よくわかるM&A (入門マネジメント&ストラテジー)
読了日:03月10日 著者:トーマツトータルサービス部

 

 
天上の飲み物天上の飲み物
読了日:03月07日 著者:三浦しをん

 

 
月の裏に望む月の裏に望む感想
アケミさんが素敵だなあ…彼女を主語にした話はあまりなかったのだが、ちょっとかわいそうな形で失恋“してしまった”感じで、幸せになって欲しいなあと思うし、キクチ部長みたいな人いるよね、とも思った。それにしても…みんなで会う順番が少し違ったらよかったんじゃないかなぁ…といい意味でモヤモヤさせてくれる本だった。自分が他人の人間関係に巻き込まれるのは嫌いだけど、傍観するのは嫌いじゃない、って人はこの本好きそう。
読了日:03月07日 著者:ことわ荒太

 
グリーフケアグリーフケア感想
グリーフ(深い悲しみ)はとても個人的なもので、それゆえに回復方法も人それぞれということがよくわかった。また、グリーフケアはさまざまな段階があるようで、公益社のみで対応するのが難しい部分もあり、そういうところはNPOが活躍できる場なのではとも思った。マスに働きかけるような行政には性質的にできない仕事だし、かといって民間企業のように利益を上げられるかと言えば今は難しい。グリーフを乗り越えた人が「誰かのために活動したい」という場を作るという意味でもNPO活躍の余地ありという印象。

 
読了日:03月07日 著者:古内 耕太郎,坂口 幸弘
The Prince (Penguin Classics)The Prince (Penguin Classics)感想
もしかしたら出版社が違うかも。日本語で読んでも難しそうだから、英語で読んでみるかと思ったら、そんな気軽に読めるもんでもなく、理解度は半分いってるかいってないかくらい。ざっくりとした理解ではあるが、君主は運や他人に頼るのではなく自分の軍隊(=国の軍隊)を持たないといけないよね、ということが主張されていた…と思う。
読了日:03月06日 著者:Niccolo Machiavelli

 
最後は臼が笑う最後は臼が笑う感想
臼ってそういうことかあ…
読了日:03月03日 著者:森 絵都

 
サイバーファースト 増補改訂版 インターネット遺伝子が創るデジタルとリアルの逆転経済 (#xtech-books(NextPublishing))サイバーファースト 増補改訂版 インターネット遺伝子が創るデジタルとリアルの逆転経済 (#xtech-books(NextPublishing))感想
うーん、全体的にすごく読みにくい本だった。自分の頭が足りないのかもしれないけど…。わざわざ「遺伝子」を持ち出してデジタルを説明する必要性がわからなかったのと、文中に括弧が多すぎてすらすら読めないのがストレスフルだった…。
読了日:03月03日 著者:江﨑 浩

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